
【パロへ】ブータンについて---23から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
パロのファームハウス
この日の午後、ストーンバスに入りたいかどうか聞かれた。
これは出発前にカルマからもらった旅程表にも書いてあったが、どういうものなのかイメージがわかなかった。
ジャムソーに訊ねると、焚火の中で赤くなるまで石を熱して、その石を水に入れて湯を沸かすのだという。石のミネラルが湯にとけだし、薬効がある。タクサン僧院の帰りに穴から墜落してしまったし、打ち身の手当てにはちょうどいいかもしれない。
入りたい、と言うと、ジャムソーが予約を入れてくれた。場所はパロ近郊の古い農家を改装した建物で、そこで夕食も食べるようだ。ツーリストの多いホテルのダイニングで食べるより、落ち着けるだろう。 » すべて読む