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年賀状2020
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責任、この得体のしれぬもの

私は著者からこの本を献本いただいた者の一人である。

著者の荒木優太は日本文学の研究者だが、大学機関には席を置いていない。過去に日本文学研究の本と、大学とは離れた場所で生きた研究者たち(荒木は愛着を込めて彼らを「在野」と呼ぶ)の業績をまとめた本を出した。また、YouTuberでもある。侮ること勿かれ、この男は「新書よりも論文を読め」といういささか挑発的な題でもって、折々気にかかった論文を動画で紹介している。この動画が面白い。10分に満たない長さで種々雑多な論文を要約して語ってみせるといった試みなのだが、見終えた後には題のとおり新書なんかよりもひとつ論文を読もうか、という気にさせる、そういう男だ。
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イラスト:寺田めぐみ(公式ウェブサイト:Megumi Terada Illustration
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荒木優太『貧しい出版者』
荒木優太『貧しい出版者』表紙/写真:東間嶺(以下すべて同じ)
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どうも、管理人です。東間です。前年の師走、12月22日にフィルムアート社から発売された荒木優太の新刊『貧しい出版者 政治と文学と紙の屑』ですが、日経の書評などでも好意的に紹介されているのは既に皆さんご存知でしょうが、それ以外も著者本人へTwitterなどでさまざまな感想が寄せられています。

今回は、その中から蓮実さんという方のレビューをご紹介致します。蓮実さんは、『貧しい出版者』がとある条件を満たしていれば、昨年の文芸書界隈では売り上げ&話題度かなり上位の千葉雅也『勉強の哲学』を超えるベストセラーになったであろう、と仰っています。

さて、その条件とは?
以下、お読み下さい。

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イラスト:寺田めぐみ(公式ウェブサイト:Megumi Terada Illustration
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告知


◆ 2017年4月1日発行のインディペンデント文藝誌【Witchenkare(ウィッチンケア)第8号】に、エン-ソフからも東間嶺と中島水緒が寄稿しています。タイトルは、それぞれ《生きてるだけのあなたは無理》と、《山の光》になります。公式情報は下掲の宣材チラシおよび媒体ブログの【告知】を御覧ください。東間は5号から四回目、中島は初の寄稿です。

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イラスト:寺田めぐみ(公式ウェブサイト:Megumi Terada Illustration
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2016年7月末に紀伊國屋書店新宿南店が洋書売り場を残して大幅に縮小した。報道では「事実上の撤退」という表現で、跡地にはニトリが入るとかなんとか。世界一の乗降客数を誇り、あらゆる路線から文化を吸い寄せては発散してきた新宿の街でも、1000坪超えの書店を3店舗は抱えきれなくなってしまった。

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(撮影:東間嶺、以下getty以外すべて同じ)

 Amazonを見ると、本書は〈ビジネス実用〉にカテゴライズされている。
 
 え? ビジネス書? 実用書? 
 これって、そういう本なの?
 
 それって、あれでしょ。「1日5分の何とかであなたの人生は驚くほど変わる」とか、「部下のやる気を引き出す10の言葉」とか、「武将に学ぶ仕事術」とか。なんか、そんなの。読んだことないからテキトーだけど。
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