杏ゝ颯太


承前


言葉にもならない想いは歌になどなるはずもなく絶叫をする

福島遥「宙づりの昼」『空中で平泳ぎ』
 
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承前

 気が付けば、前回の連載・ハルカトミユキを更新してから一ヶ月以上が経過している。
 
 四月中旬から二ヶ月近くそれこそ怒濤の勢いで更新してきたので、この一ヶ月に渡る私の沈黙、更新の滞りに対して人は様々なことを思うに違いない。 » すべて読む
 以下は杏ゝ颯太と筆者(杏ゝ颯太)との間で行われた対談の記録である。
 杏ゝ颯太は早くも夏バテ中であることに注意されたし。


筆者(以下、筆):
こんにちは。今日はお忙しいところありがとうございます。早くも夏バテ中だそうで(笑)
杏ゝ颯太(以下、杏ゝ):こんにちは。そうなんですよ。やー暑い!
筆:最近なんか新たな発見とかありました?
杏ゝ:ええ、ありました、ありました。美について新たな発見が。
筆:具体的にお聞かせください。
杏ゝ:美とは、亀裂である。
筆:具体的にお聞かせください。 » すべて読む
 

書き殴っても書き殴っても誰も何も言わない (ハルカトミユキ「消しゴム」)
 
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 去る六月十四日、数ヵ月前まで私が在学していた大阪教育大学にて有島武郎研究会が開催された。有島武郎の専門家でもなく小説自体も決してたくさん読んできたわけではない私がこの会に参加した理由はただ一つ、荒木優太さんの発表があるからだった。 » すべて読む
承前

 およそ二ヶ月程前にスタートした連載・ハルカトミユキ。当時の私がどのようなゴールを見据えて連載を書き始めたのか今となってはまったく思い出せないが、断片的に書いては一つの空間へと還元してしまうことを繰り返していた状況に何らかの亀裂を入れようとしていたことだけは連載第一回を読むと確かなようだ。なぜそのような状況に陥ってしまったのか? » すべて読む
 皆様、こんばんは。杏ゝです。外伝で書いたように、ハルカトミユキのインストアライブに行ってきました。基本的に連載はこれでもかというぐらいに力みながら書いておりますが、今回はレポートということで少し力を抜いて書いてみようと思います。 » すべて読む
 来る六月一日、梅田の某レコード店でハルカトミユキの3rdEP発売記念ミニライブが開催される。もちろん私も参加予定(彼女たちのライブを観るのは二月のワンマンライブ以来)なのだが、一つ、悩ましいことがある。
 
 サイン会の存在だ。
 握手会ではなく、サイン会だ。 » すべて読む
承前

 


 前回は、『POOL』で歌われる「いやいや」に着目し、「書かれた言葉」と「歌われた言葉」との断絶を見た。
 今回は、前回予告したように『MONDAY』における「書かれた言葉」と「書かれた言葉」との間に表れる断絶に焦点を当てたい。
 
 前回同様、以前に書いた文章から引用する。 » すべて読む


 日々の生活はまったく変わらないにもかかわらず、この四月一日をもって、私はどこにも属さない存在となった。
 どこにも属さないこと、つまり、大学を卒業するということは、何よりもまず奨学金が入ってこなくなるということを意味した。 » すべて読む
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