「幸福否定の研究」




【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、

掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。

自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”

は何時間でも苦もなくできてしまう。

自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、

“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の

心のしくみに関する研究の紹介




前回までに、笠原氏の心理療法のもとになった【小坂療法】自体の解説と、「小坂療法が続けられなくなったいきさつ」を書きました。

「反応を追いかける」
「症状の直前の記憶が消えている出来事を探る」

【小坂療法】は以上の2点を科学的方法論とし、笠原氏もそれを踏襲しています。
今回はまず、小坂医師の精神分裂病の原因に対する解釈の変化について簡単に書き、方法論を踏襲した笠原氏の理論と比較してみたいと思います。

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【幸福否定の研究とは?】


心のしくみに関する研究の紹介

勉強するために机に向かおうとすると、

掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。

自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”

は何時間でも苦もなくできてしまう。

自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、

“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の

心のしくみに関する研究の紹介




(承前)

前回は、小坂療法を続けていると起こってくる【イヤラシイ再発】について触れました。
この再発は患者への対応を著しく困難にしてしまうのですが、今回はさらに重要なことを述べたいと思います。

それは、【治療に対する抵抗】という現象です。
【治療への抵抗】とは何か?以下に、【抵抗】の具体的な状態を引用します。
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【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、

掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。

自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”

は何時間でも苦もなくできてしまう。

自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、

“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の

心のしくみに関する研究の紹介




前回は、小坂療法の核心について紹介しました。
要約すれば、下記のようなものです。

「症状が出現した直前の出来事(記憶が消えている部分)を探るだけで、分裂病症状が軽減、ないしは消え、それを続けると患者が少しずつ改善してくる」

今回は、笠原氏の追試結果と、新たに発生した問題点について書いてみたいと思います。
まず、笠原氏の著書からの追試の状況をみてみましょう。
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【幸福否定の研究とは?】

勉強するために机に向かおうとすると、

掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。

自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”

は何時間でも苦もなくできてしまう。

自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、

“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の

心のしくみに関する研究の紹介



(承前)

前回から、笠原氏がその治療法の元とした小坂療法について書いています。
どのような治療法であるのかについて、笠原氏の著書、『加害者と被害者のトラウマ』からp198~205の部分を要約してみます。

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【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、
“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介



今回から、笠原氏の心理療法の出発点となった小坂療法を論じますが、まずは小坂医師、笠原氏が治療法を作る上で用いる方法論…実証主義について説明します。

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【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、【時間潰し】は何時間でも苦もなくできてしまう。自らを【幸福にしよう】【進歩、成長させよう】と思う反面、【幸福】や【進歩】から遠ざける行動をとってしまう。
そうした、不可解な人間の心のしくみに関する研究の紹介。



今回は、笠原氏の心理療法を簡単に説明したいと思います。
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【幸福否定の研究とは?】

勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、
“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介


ここから先は、笠原氏による「幸福否定の発見と心理療法確立」の経緯を紹介していきたいと思いますが、今回は、私が笠原氏の心理療法にたどり着いた経緯を簡単に書いてみます。

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【幸福否定の研究とは?】

勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、"幸福”や“進歩”
から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介。



幸福否定の一つに、親密な人間関係をつくれないという症状があります。

はっきりと"人間関係が苦手"という意識を持っている場合もありますが、表面的な人間関係を繰り返し、本人の自覚がない場合もあります。
恋愛関係を繰り返すというのも、一見人間関係に問題がないように見えますが、親密な関係をつくれない、という意味では本質的には同じ問題を抱えている事になります。

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【幸福否定の研究とは?】

勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、
“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介。


今回は、一般的にもわかりやすい"愛情否定”を紹介したいと思います。

友人、知人などとの普段の会話の中でも、


・何度も同じタイプを付き合い失敗する。
・どちらかが追いかけると、どちらかが離れるという事を繰り返す。
(自分から別れたいと言いながら、寄りを戻したいなど)
・何年も相手の悪口を言い、別れると言いながら結局別れない。
(これは愛情否定でもありますが、
 心理的な距離が縮まっているので愛情が深まっているケースです)
 

といった話題はよく耳にするのではないでしょうか。

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【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、
“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介。


~不思議な患者さんたち~

前回までは、”まさかこういう展開になるとは…”
という一般的ではない例を書きましたが、今回はもう少しわかりやすい、症状の交代について書きたいと思います。
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