ボクシングを打ち倒す者

 

ボクシングジムについて①

前回「ジム制度」或いは「クラブ制度」と呼ばれる日本ボクシング界の制度について紹介した。日本におけるジム制度とは、日本プロボクシング協会加盟のプロボクシングジム(以降、それぞれ単に協会、ジムと記す)がプロモーターやマネージャーなどを丸抱えし、プロボクサーの全権を握るジム経営のシステムの事である。これに対し、欧米などのボクシング先進国では「マネージャー制度」が敷かれており、特にアメリカではボクサーのプロモーターとマネージャーを兼業する事が禁じられている。

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1980年代、モハメド・アリが去った後のボクシング界にはシュガー・レイ・レナードが居た。彼は史上初めて五階級で世界タイトルを獲得したアメリカの名ボクサーで、スターとして必要なものの殆ど全てを兼ね備えていたと言って良いだろう。そのレナードの引退後、ボクシング専門誌の企画で当時現役チャンピオンだった辰吉𠀋一郎、そしてボクシングマニアで俳優の香川照之の三人による対談が実現している。その席で香川がレナードに、「若いボクサー達に何か伝えたい事はありますか?」という質問をした。レナードの答えは、「ビジネスマインドを持って欲しい」というものだったと記憶している。

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