[ATLAS]新たなる原子力の時代に

2012-04-29 001a



「今年も掘ってきたんですが、あの…どうしましょうか?」
「え?どう……って仰いますと?」
「いやあ…ほら、なんか色々あるじゃないですか、最近…」
「色々…ええ、色々って、はあ…」
「いやほら、いるじゃないですか気にする人も、色々出てるんでしょ?最近」
「出てる…はあ、出てる…って、あ!あーーー!放射能!
「特に検査とかしてないですから、一応、確認しておこうかなって」
「はいはい、なるほど…、あー、放射能かー!
「セシウムとか言うんでしょ」
セシウム!そうですねセシウムセシウムですね、はい」
 
 
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写真:《福島景》撮影、東間 嶺以下全て同じ


◆ 前回のエントリ末尾で書いた予告通り、5月3日から5日まで、福島に滞在していた。

◆ 連休を利用して両親が磐梯山へと登る予定を立てていたため、ぼくもそれに便乗することにしたのだ(結局、連日の雨天予報のため、登山の予定は行く前から中止になったのだが)。

◆ 東北自動車道で白河、郡山を経由して磐梯山に向かい、麓の「猪苗代観光ホテル」に泊って喜多方、会津若松の界隈を二日のあいだ気ままにぶらつき、最終日は磐越道でいわき市の小名浜に立ち寄ってから帰京した。

(エントリにも使用した観光写真は、Facebookページにまとめました)


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「まあ、ぼくは放射能が怖くて逃げたわけですけど、それをまったく気にしない人もいるんですよね。見ているものが全然ちがう。日本人は“バラバラ”になっちゃったわけです」



◆ 4月24日の終演後、トークイベントも終わってロビーの壁に貼られていた岡田利規のインタビューをいくつか読んでいると、しばらくして当人が楽屋から現れ、知人らしき人たちと立ち話を始めるのが目に入った。つい先程まで快活にトークをこなし、いまも視線の先でしごく元気そうに喋っているチェルフィッチュの主宰者は、昨年の夏、家族と共に故郷の横浜から熊本へと住居を移したという。「疎開」/「避難」したのだ。
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  開始の合図として書かれるメモ:



「多くの写真は、最上のセザンヌよりも美しい」
(『ゲルハルト・リヒター 写真論/絵画論』 訳:清水 穣 淡交社)
 


◆ 「ATLAS」とは、ゼウスに敗れた後に天を支える罰を与えられたギリシア神話の巨人であり、16世紀にメルカトルが表紙として用いて以後は、「地図帳」の別名ともなった。高齢化の進む日本のゲームおたくならば「信じたものだけが世界の真実となっていく」仕組みの、大航海時代を扱ったシミュレーションゲームを思い起こすだろう。
そして、「現代美術」という、西欧世界の奇っ怪な知的営みの最果てに関心がある人たちには、「巨匠」リヒターの風変わりな「代表作」として、あまりに有名だ。

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