[ATLAS]新たなる原子力の時代に


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                                                                                                        渋谷 2013.5.18 撮影:東間 嶺

◆ 5月18日の日曜午前に、当En-Soph(エン-ソフ)の背景やロゴマークなどを描いてもらった小崎さんと、渋谷の文化村で開催されているアントニオ・ロペス・ガルシアの回顧展を観に行った。13時過ぎに会場を出て、少し遅い昼食にしようと駅に向かって歩いていたとき、ふと、あの「子供たち」はいまどうなっているだろうかと思った。いまもこの都市の片隅で、あちらこちらで、発見されないメッセージ/プロパガンダとして存在し続けているのだろうかと思った。

◆ 幸いにも(?)小崎さんはまだ彼/彼女たちに一度も「遭遇」したことがないというので、「第16回渋谷・鹿児島おはら祭」によって全面道路封鎖された文化村通りから地下に降り、センター街へと向かった。

◆ 観光客や歩行者、祭りの見物客でごった返した通りからみずほ銀行とマツモトキヨシのあいだの角を曲がると、彼/彼女たちは、相変わらずそこに佇んでいた。以前とは違う姿で、あるいはずっと無残な状態で。

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   証言 班目春樹 原子力安全委員会は何を間違えたのか?
 【 国会事故調 2012年2月15日 班目春樹 】                   新潮社刊 「証言 班目春樹」


「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまう」

◆ 事故から二回目の3月11日を迎えたと思ったら、あっというまに10日以上が経った。昨年の3月11日に、「ちょうど一年になる」とかなんとかFacebookやTwitterで呟いていたときから、本当にあっと言うまに、さらなる一年が過ぎたのだ。

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◆ 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
新年早々、放射能とか原発とかヤメてくれよというご意見もあるでしょうが、年末だろうが正月だろうが一時たりともヤメられないのが福島の方で行われている事故収束作業なのであり、従って、TEPCOに業務委託及び監視するサイドの我々も、一時たりとも考えるのをヤメるわけにはいかない、という次第なのです。もちろん、現実的にそんなことは不可能なので、「せめて、フリだけでも」ということですが…。





◆ で、件名の映画なのだけど、いやあ、酷かった。開口一番、ストレートに、その言葉しか出てこない。あまりにも酷いので、本当は年内にごく端的な「注意喚起」(こんな映画を観るのはヤメましょう、ということ)を書いておきたかったぐらいなのだけれど、結局、年をまたいでしまった。正月には、手をつける気になれなかった。

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【No Man’s Land】クリスチャン・ボルタンスキー(大地の芸術祭2012)
 撮影:濱田路子


何処やらに行って、クレーンか何かが大量の古着(上げ底)をどうこうする何かに「すげえ」とか言う人は、未だに片付かないどこかの大量の瓦礫(大量の古着含む)に対しては「すげえ」とは言わないし、そもそも日常的にそうした大量の物で出来上がってしまっている「山」に対してこれっぽっちの関心も無い。但しそれに「放射能」「含まれて」いたら、「すげえ」どころの話ではなくなり、積極的な「来るな」の対象にもなるのである。
 


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◆ あれは確かまだ真夏のころだったと思うが、渋谷のセンター街からほど近い一本の路地で、奇妙な「グラフィティ」を見つけた。生命に差し障りを感じるほどの凄まじい暑さから一刻も早く逃れようと、目的地までズンズン歩いている途中だった。

◆ はじめに視界へ飛び込んできたのは、ヴィヴィットな色の紫陽花が散りばめられたレインコートを身に纏い、長靴を履いて水たまりに立つ「子供」の姿だった。

◆ 性別は、分からない。

◆ 少女のようにも見える。少年のようにも、見える。何れにしても、「子供」であることだけは伝わる。
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丹羽良徳 【デモ行進を逆走する】2011

 Walk in the Opposite Direction of a Demonstration Parade, 2011


パフォーマンスのドキュメントビデオ:(10’01 min), 

ビデオ画像を印刷した布:(2600mm x 1450mm) 
 撮影:中堀徹

 


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浜岡原子力館の展望台にて。右手前から奥に向かって1,2号基、3-5号基(1,2号基は廃炉措置中、3-5号基も現在はすべて運転を停止している)。

◆ 7月末の某火曜日。梅雨明けから続く濃密な暑さで人々の知性がメルトダウンするのを尻目に東京を離れ、静岡県御前崎市を訪れた。中部電力が保持する唯一の原子力施設である浜岡発電所を見学する為だ。(撮影してきた記録写真の一覧) 
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使用済み核燃料、直接処分も 原子力委員長が明言
 朝日新聞

国の原子力委員会の近藤駿介委員長が朝日新聞の単独インタビューに応じ、原発の使用済み燃料をすべて再処理する現行のやり方は限界があり、将来は地中にそのまま埋める直接処分との「併存」になるとの考えを初めて示した。
今夏、政府が示す新しいエネルギー政策で全量再処理を断念すれば、半世紀にわたって進めてきた原子力政策が大きく変わることになる。
 
 
先月の末から、金曜日の夜は絶叫する群衆が官邸前を埋め尽くしている。
関西電力の大飯原子力発電所三、四号基再稼働へ抗議する大掛かりなデモだ。
ヒートアップする反原発「一揆」の興奮に勢い余ってか、警察発表と十倍以上もズレている「20万」だの「15万」だのという「大本営発表」が毎週出まわっているのだが、それなりの人出になっていることは間違いない。

一昨日の金曜も、大勢の人が集まって「サイカドウハンタイ」と叫び、大きな音を野田首相に浴びせていたようだ。


しかし、日本の「今後」に与える影響という意味においては、先月末のデモと同時期に報道された上記ニュースも同じように、いや、むしろより重要で、注視していかなくてはならないものだった。

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国会事故調 第16回委員会:参考人「菅直人」


◆ 2月の後半から国会に設けられている「東京電力福島第一原発事故調査委員会」の参考人聴取が、6月8日日の清水正孝前東京電力社長を最後に、ほぼ終わった。
委員会には、これまで事故対応において国家の意思決定へ関与し、あるいは直に判断を下した人々が幾人も召集されてきた。

◆ 海江田前経産大臣、枝野前官房長官、菅前総理、原子力安全委員会の班目委員長、保安院の寺坂前院長、深野現院長、そして東京電力の武黒フェローや武藤前副社長などが、当時の状況についてあれこれ釈明したり、申し開きしたり、謝罪したり、開き直ったり、お互いに責任転嫁したりしていた。

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※ このエントリは、昨年12月3日のはてなダイアリーで公開した「Unter Kontrolle」のレビューに若干の加筆を施したものです。テキスト内の日付、時事情勢などは当時のままになっています。



『アンダー・コントロール』公式サイト

「見よ、原子炉の壮大な美しさ!」
「これは反原発サン、怒るわけだ」


◆ 渋谷から宮益坂を上って、少し歩いたところにある狭い映画館の一階、壁に貼りつけられた週刊誌のレビューが、冒頭でそんなふうに茶化していた。

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