【連載】ハルカトミユキ

承前

 連載という形を採ってハルカトミユキについての長大かつ終わりなき散文を書き連ねようと試みてから早くも半年が経とうとしています。

 威勢よくある意味では短絡的な勢い任せにこの連載を始め、以来、間隔はまちまちとなりながらもかつて自分が想像していたよりも長く書き続けられているなというのがいまの率直な印象で、それこそ連載という形式が書き続けさせてくれました。
 
 しかしながら、やはり始めた以上は連載の終わり、いや、終わり方について考えざるをえなくなりました。
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承前)  

 前回の末尾に「短歌とは、沈黙の空間である。」と私は書きました。
 今回は、この一文で何を言わんとしていたのかを説明します。

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承前


言葉にもならない想いは歌になどなるはずもなく絶叫をする

福島遥「宙づりの昼」『空中で平泳ぎ』
 
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承前

 気が付けば、前回の連載・ハルカトミユキを更新してから一ヶ月以上が経過している。
 
 四月中旬から二ヶ月近くそれこそ怒濤の勢いで更新してきたので、この一ヶ月に渡る私の沈黙、更新の滞りに対して人は様々なことを思うに違いない。 » すべて読む
承前

 およそ二ヶ月程前にスタートした連載・ハルカトミユキ。当時の私がどのようなゴールを見据えて連載を書き始めたのか今となってはまったく思い出せないが、断片的に書いては一つの空間へと還元してしまうことを繰り返していた状況に何らかの亀裂を入れようとしていたことだけは連載第一回を読むと確かなようだ。なぜそのような状況に陥ってしまったのか? » すべて読む
 皆様、こんばんは。杏ゝです。外伝で書いたように、ハルカトミユキのインストアライブに行ってきました。基本的に連載はこれでもかというぐらいに力みながら書いておりますが、今回はレポートということで少し力を抜いて書いてみようと思います。 » すべて読む
 来る六月一日、梅田の某レコード店でハルカトミユキの3rdEP発売記念ミニライブが開催される。もちろん私も参加予定(彼女たちのライブを観るのは二月のワンマンライブ以来)なのだが、一つ、悩ましいことがある。
 
 サイン会の存在だ。
 握手会ではなく、サイン会だ。 » すべて読む
承前

 


 前回は、『POOL』で歌われる「いやいや」に着目し、「書かれた言葉」と「歌われた言葉」との断絶を見た。
 今回は、前回予告したように『MONDAY』における「書かれた言葉」と「書かれた言葉」との間に表れる断絶に焦点を当てたい。
 
 前回同様、以前に書いた文章から引用する。 » すべて読む

承前

 歯切れのよさに回収されない「ハルカ」の言葉。
 
 今回は「嘆き」という側面について書いてみたいと思う。
 まず、私がかつて書いた文章を引用する。 » すべて読む
 
 ハルカトミユキに『Vanilla』というタイトルの曲がある。

 長らく私はなぜこの歌のタイトルが『Vanilla』なのかまったくわからなかった(もちろん、今でもよくわからないと言えばよくわからない)。

 しかしながら、福島遥のある短歌を目にしたとき、私はハッとした。 » すべて読む
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