(2018年7月20日、代官山・蔦屋書店にて行われた第4回代官山人文カフェ:「人生を左右しない偶然について考えよう」冒頭)


 『仮説的偶然文学論――〈触れ‐合うこと〉の主題系』(月曜社)を刊行してから、 三ヶ月以上経った。色々と反応があったので、まとめておく。

 ゲンロン批評再生塾2期生を中心に結成されたサークル「cubit」さんには、何度も読書会を開いてもらいました。以下に、当日の様子が文字起こしされている。


六月二日、その一。タイトルの「仮説的」について。
六月二日、そのニ。〈触れ‐合い〉について。
六月二日、その三。ラカンについて。
六月二日、その四。登場人物の整理について。
別日、その一。独歩『源おぢ』について。
別日、そのニ。偶然文学論が偶然物語論な件について。
別日、その三。佐々木敦と九鬼周造について。
別日、その四。織田作之助「可能性の文学」について。
別日、その五。映画について。


 木村洋さんには、リサーチマップのブログ「片々」で感想をもらいました。新たな独歩像を立ち上げた『文学熱の時代』(2015年)は、拙著では二度引用させてもらいました。

 高原到さんによる書評「偶然のもたらす妙なる僥倖」が『週刊金曜日』(7月6日号、1191号、p.51)に掲載されました。高原さんは、群像新人評論賞の同期で、優秀作「ケセルの想像力」(2015年)、「不可視の遭遇」(2017年)、「「日本近代文学」の敗戦」(2018年、いずれも『群像』)などのお仕事があります。

高原1
高原2

 吉川浩満さんと7月7日にB&Bで対談イベント「クリナメンズ作戦」をしました(当日配布されたプリントを添付)。ちなみに9月22日には、同じくB&Bにて山本貴光さんも混ざって、吉川新刊『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』の鼎談イベント「人間問題(F+f)+」があるので、ぜひよろしく。

吉川浩満「クリナメンズ作戦」資料

 そんな感じです。今年ももう後半戦といいますか、ここから年末まで早いんだろうなという予感がしますが、来年以降ストックが尽きないようにいま気張っていきたいものです。とまれ、既刊本ふくめ、ひきつづくよろしくお願いします。