さて、こちらではご無沙汰ですね。

 枕として最初にどうでもいい話を。

 なんというか、二年くらい前からFacebookを始めてしまい、微妙な長さの書きたい欲はすべて向う側に吸収されている感があります。こうなると、いよいよ、En-Sophのようなブログ形式のウェブサイトの存在理由が不透明になっていくような。

 逆にいうと、ウェブで執筆を志すなら、余りFBなどやるものではありませんね。Twitterと違い、文字制限がないから、それなりに書くと満足してしまうのですよね。 でも、アソコって検索がポンコツだからほとんど公共性ないんですよね。

 ああいう場に入り浸るのも考えものです。

 さて、では本題。 
 

  拙著『これからのエリック・ホッファーのために――在野研究者の生と心得』(東京書籍、2016)が「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」の第8位にランクインしました。

 ヨッ、10位入賞!

 ヨッ、末広がり!

 ヨッ、忠犬!

 全く簡単じゃなさそうなのにカンタンの名を冠することに感嘆する男こと、カンタン・メイヤスー『有限性の後で』――みなさんご存知ないかもしれませんが界隈では結構騒がれたんですよ――以上の票を頂いたようで。まさに邯鄲の夢です。

 投票して下さったみなさま、どうもありがとうございました。これも一重に読者が各々の仕方で広めて下さったおかげだと思います。

 書評もいまや色とりどりで、仲見満月さんの前後編に渡る「大学の在野で研究する者たちへの指南書」(2016.12.24)や、山本貴光×吉川浩満の対談書評(『ゲンロンβ10』、2017.1.13)でも取り上げてもらいました。ありがたいことです。

  拙著も発売してからもうすぐ一年が経とうとしています。

 出す前に編集と話し合いともに頷いた「すぐに消費されない、細くでもいいから長く売れる本をつくろう」という目標が果たしてどれくらい達成できるかどうか(……増刷というやつを…した…い…)。在野の精神が広く伝わるように気合を入れ直して頑張っていきたいと思います。

 では、あらためて。どうもありがとうございました。