まさか続編があるなんて思ってなかったでしょ? はい、私もです。
三年ぶりに私の最初の単著『小林多喜二と埴谷雄高』を800円相当のものと交換する、物々交換をTwitterのフォロアーの方と行った。以前の経緯は「物々交換2.0」にまとめてある。
今回は菓子を頂戴した。どうもありがとうございます。
三年のあいだに色々あったわけだが、一番大きい出来事としては、やはり商業出版で一冊出せたことだろうか(『これエリ』)。無論、嬉しいといえば嬉しいわけだが、他方、私は既存の流通とは別のオルタナティブな自費出版から出発した書き手である、というアイデンティティが強くある。『これエリ』の帯文で記した「勝手にやれ」という号令も、恐らくは、この経験なしには(自分自身にとっても)説得力をもたなかっただろう。
誰かや何かに認められなければ何もできない、という信憑に中指を立てること。その意味で、『多喜二と埴谷』は依然として私の原点(処女作)であり、未だ少数ながらも読者が存在することを素直に寿ぎたく思う。
Amazonでは売り切れ状態になり、手持ちでは、あと2冊ほどしかないが、もし入手したい方がいれば、連絡いただければ相談に応じたいと思う。
ああ、どっかの出版社が再販してくれないかなァ…(チラッ