拙作「反偶然の共生空間――愛と正義の共生空間」が、第59回群像新人評論賞優秀作に選ばれ、『群像』2015年11月号に掲載された。関係者の皆様に改めて感謝する。執筆時のあれやこれやは「マガジン航」に寄稿した「新人(賞)の方法」に書いたので、合わせてお読みいただければ幸いである。
本誌には「受賞のことば」(p.123)が掲載されているが、これは奇をてらっているとの理由で編集部から書き直しを命じられたものである――ちなみにその掲載版も冒頭部「一度、「受賞の言葉」を提出したのですが、「奇をてらい過ぎ」との理由でボツを頂戴し、どのようなものならば通るのか、戦々恐々としております。」と末尾「お目汚し失礼いたしました。」がカットされている――。ただ、私自身は最初に書いたものこそが真の「受賞のことば」であると考えているので、以下に転載しておく。
イェーイ! 見てる? 見てる? ピース×2! いやー、来ましたね、ついに来てしまいましたね、このアツい展開が。一周まわってむしろサムい、的な? テンション高すぎで逆にイタい、的な? アチャー、へたこいた~(笑)。実際問題、お前誰だ的な話なわけですけど(あ、「誰だ」って「デリダ」に似てる……わっしょい!)、ま、どうせすぐに消える男のことなんか無視して、いまはこのフィーバータイムをみんな寿ごうぜ。ことほいじゃおうぜ。「寿ぎ」で流行語大賞ねらっちゃおうぜ。K☆O☆T☆O☆H☆O☆G☆I。あと、有島武郎サイコー。そいや!