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いよいよ本日火曜日から、昨年の「牛丼の滝」に続いて私の人生二回目の個展「カップヌードルの滝」が始まる。ので、告知させていただきたい。

twitterやfacebookでは既にしつこく告知しているが、この世にはそれらのSNSをやらない人も少なくない。たとえば、私の母はやっていない。父もやっていない。祖母もやっていない。でも、妹と姉はやっている。それはともかく、時々このブログをのぞいては、私の近況を知って感慨にふける人もちらほらはいてくれる、と思われる。

というわけで、以下、facebookに立ち上げているイベントと同内容ではあるが、こちらでも告知を。


Are you hungry?

そんなキャッチフレーズでカップヌードルのCMが流れたのは1992年のことである。いまから23年前で、私は10歳だった。原始人がマンモスに追いかけられているというコミカルなCMを面白がりこそすれ、その英語の意味するところは知らなかったし、わからなかった。

それから23年が経ち、Are you hungry? はいわずもがな、いろいろとわけがわかった私は「カップヌードルの滝」という個展を開くことになった。

内容は、吹き抜けの天井から、カップヌードルをまさに滝のように描いた5m超の巻物状の絵を吊るし、床面には割り箸を5万膳ほど敷き詰める。その中に立ち、ズルズルとカップヌードルをすする音がエンドレスで流れるヘッドホンをつけて、カップヌードルの滝を見上げるのだ。

それは、Are you hungry? に対するひとつの答えのような気がする。あの日、あの頃、「腹減ってる?」と問いかけるCMを見ることのできる人々の中には、ほんとうに腹が減っている人なんてただの一人もいなかったのではないか。しかし、それでも、カップヌードルは消費され続け、世界80カ国で愛されて300億食を突破したという。500億食、1000億食も時間の問題だろう。そのとき、世界は豊かに満ち足りているだろうか。

 “Are you hungry?”
A cup noodle comical commercial film flew on tubes with such a catchphrase in 1992.
It was 23 years ago and then I was 10.
It was a primitive man was run after by a mammoth and made me fun but
I didn’t know and understand what that meant.
Then 23 years passed. And I, who came to know a lot about various things including Are you hungry, will hold the private exhibition called “the waterfall of the cup noodle”
I hang a picture scroll-formed more than 5m that I right described a cup noodle in like a waterfall from the ceiling of the colonnade and spread approximately 50, 000 disposable chopsticks all over the floor.
The audience stands in there and people who soak headphones with a sound to slurp a cup noodle trailingly is endless and they look up at the waterfall of the cup noodle.
It seems an answer to Are you hungry?
In the people who were able to watch that commercial, would there be the person who was really hungry? I don’t think so.
But cup noodles are keeping consumed and 30 billion meals exceeded in 80 countries. 50 billion? 100 billion meals?It’s just a matter of time.
And in that time will the world be fulfilled with happiness?


【会期中イベント】

■オープニング+トークイベント
9月11日(金)21:30~
対談「食とアートのくされ縁」
新宅睦仁(美術家)×花房太一(アートクリティック)
入場料:¥1000(1ドリンク付)

■クロージング+トークイベント
9月27日(日)21:30~
鼎談「天然パーマとちぢれ麺──自然と人工の境界を考える」
新宅睦仁(美術家)×村山悟郎(美術家)×飯盛希(美術批評)
入場料:¥1000(1ドリンク付)

■新宅睦仁のブログ「むろん、どこにも行きたくない。」の書籍を刊行予定。詳細は追って公開いたします。事前予約、通信販売、サイン、握手、文通、その他もろもろ受付いたしますので、お気軽にご相談ください。

作家web
アクセス
東京都台東区谷中3丁目10−25 HAGISO
JR山手線・日暮里駅北改札・西口より徒歩5分
地下鉄千代田線・千駄木駅・2番出口より徒歩5分
HAGISO webサイト
 
  
以上。

現在は最後の追い込み及び大量の割り箸の整理・加工中である。今回の展示は、単に絵画を搬入して引っ掛けておしマイケルとはいかないので、どのようになるかは相当に未知数で不安でもあるが、今出せる最高のパフォーマンスを発揮したいと思う。ぜひご高覧いただきたい。

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