母親の足が実に高く上がることを知った四階のフロアー

鼻のかみかたわかんないのとおなじさ 後輪のパンク乞い願う

きみの呼びかけに答えられなかったお礼に左利きのグローブ

少なくとも僕は良かった 見分けのつかないあのソーセージでなくて

軽くなったやかんを持ち上げひとり合点 ああ、これがいわゆる殺意

今日もまた笑いながれるこのくだり「僕の父親、尾崎豊」

めんどくせえ この瞬間からきみは僕の恋愛相談がかり

父親に頼まれたふうしぶしぶでスポーツ報知一枚ください

見た目でも重さでもないこの感性 互いにデブと呼び合う僕ら

繰り返すまさかまさかの積み重ね行き着く先はまたまたまたか

やせたのか整形したのかは問いません ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー

 杏ゝ颯太