新しい大学入試、困惑 知識より意欲・適性を重視

センター試験に代わる新しい大学入試は、今の小学6年生から対象になりそうだ。大学の個別試験での評価基準も順次変わっていく。だが、何が評価されるのかわからない高校や予備校は受験対策に戸惑う。入試を課す大学は、評価の基準作りに知恵を絞る。

引用:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/DA3S11307575.html


近い将来、日本の大学入試がペーパー試験で測る学力重視から、人物重視の入試に変わりそうです。ツイッターなどで見かけた意見を参考に、人物入試導入後の日本社会がどうなるか、予想してみました。


1:就職活動が楽になる

現行の大学入試システムではコミュ障であっても、ペーパー試験を解く学力さえ高ければ一流大学に入学できてしまいます。だから各々の企業は多大なコストをかけて、コミュ障などをふるい落とし、会社員に相応しい人材を選抜する必要がありました。

しかし人物重視の入試を突破して一流大学に入ってくる学生は、ペーパー試験の問題を解く能力は劣るかもしれませんが、コミュ障はいません。プレゼン上手で目上の人に気に入られる能力は高い。(中学・高校で教師に気に入られる人間でないと一流大学に進学できなくなりますから)。つまり新システムでは「一流大学生=会社員としての適性が高い 」ということになります。

人物入試後の就職活動では、企業は大学名だけで採用を決めてOK。一流大学の学生から順番に採用人数を埋めていったらいい。面接も1回か2回、顔合わせする程度で済むでしょう。就職活動は楽になります。


2:研究者や専門職の養成は大学院で

現行の大学入試システムはコミュ障でも一流大学に入学できますが、学力の高いコミュ障は大学教員などの研究職や、高度な知識や技術が要求される専門職で活躍することが多かったです。 とにかくペーパー試験で高得点を取るような学力がないと成立しないような職業というのは、この社会にいくつかあります。医者もそのひとつでしょう。医学部に入ったら大量の医学知識を暗記しないといけない。ペーパー試験の学力が高くないとその詰め込み教育のカリキュラムを消化できません。

人物重視導入後の一流大学生はコミュニケーション能力は高く、人当たりもいいのですが、必ずしもペーパー試験の学力が高いとは限りません。ですから、新システムの大学入試における勝者であっても、学術研究する能力や、医師国家試験や司法試験に合格する学力があるとは限らないのです。大学教員や医師や法曹の養成はこれまで以上に大学院が担うようになるでしょう。大学院入試でペーパー試験の学力を測るのです。学部の医学部はなくなるかもしれませんね。

学力が高いコミュ障は二流大学に進学して、大学院入試で専門職を養成するような課程に入学することになるでしょう。 


3:大学教員は留学生が就任する

今は大学教員といえば東大卒の人が多いわけですが、人物入試後の社会はそうではなくなります。物理や数学がいくら天才でも、コミュ障では東大に合格できないのです。学力の高いコミュ障は2流大学に行くことになるわけですが、2流大学ですから現行のように学力の高いコミュ障が質の高い学部教育を受けるということもなくなります。

新システム導入後の物理学者や数学者は、留学生が就任することになるでしょう。中国や韓国で質の高い学部教育を受けた学者の卵が大学院から日本にやってきて大学教授になる。日本語能力がモノを言う文系学者は今までどおり日本人がやるでしょうが、英語で論文を書くような理系は留学生の草刈り場になる。東大教授も多くは中国人や韓国人になるでしょう。


4:大学入試が就活化する

アメリカの大学入試は人物重視なので、ハーバード大学に入るために全国自転車一周旅行をしたり、フェンシングをすると有利だとの噂がながれるとみんなフェンシングを習ったりします。日本もそうなるでしょうね。今の意識高い大学生がやっていることを高校生がやらないといけません。ガリガリ参考書開いて勉強するより、大学入試でアピールするためのエピソード作りが重要になります。

今後は、有名高校に行くことが一流大学に進学するための必須条件になるでしょう。ペーパー試験の入試では田舎の公立高校の受験生でも灘や開成の受験生よりも高得点を取れば東大に合格できますが、人物重視だとそうはいかない。公立高校の受験生が灘や開成の生徒よりも優秀であることを証明する手段なんて、ペーパー試験以外にはほとんどないのですから、東大などの一流大学はこれまで以上に有名高校の寡占になるでしょう。


まとめ 

今まで推薦で早慶に行っていたような高校生は、これからは東大に行くことになります。専門職についていたような学力の高いコミュ障は2流大学に行き、大学院での逆転を狙うことになります。日本人の理系学者は少なくなり、留学生が大学教員につくことが増えるでしょう。 家が貧乏で有名中学高校に行けなかった人は、その後逆転する手段はほとんどないでしょうね。

以上、未来予想でした。