8.21(水)

朝食は昨日のカレーの残りとパン。バナナも。7:50出勤。8:55出社。昼食は会社の友人と、「ととや」で赤魚鯛の塩焼き。さっぱりしてておいしい。18:10退社。丸善で、データサイエンティストの情報誌と時間管理本を購入。喫茶店で読む。時間管理で重要なのは以下のポイントか。

  • To Do リストを作り、優先順位をつけて実行する。
  • 全部終わらなくても、気にしないこと。次の日に見直して、またリストを作る。その繰り返し。
  • ガントチャートを作り、進行状況を可視化する。

目標を常に意識して、目的指向にすることが大事だろう。
時間管理自体を目的にするのは馬鹿げている。

しかしそれにしても、毎日、やりたいことがまっとうにできていない感じ、常に間違った事をしている感じがするのは、どういうことなのだろう。一種の精神病か何かかもしれない。

夕食は餃子とビーフンにサラダ。
 


8.22(木)
 
朝食はパンとマンゴー、ヨーグルトにトマト。

出勤。つまらない仕事。

昼食は、小さな居酒屋の、さば塩焼き定食。

午後、仕事のつまらなさに、これ以上自分がもう耐える事ができない、という気がしてくる。

こんなままで、年老いて、死んでいくとは。
いつこんな罠に?

帰路。
無為に神田を歩き回る。
 


8.23(金)

7:10起床。朝食はパンにヨーグルト、ソーセージと卵焼き。異常な眠気に足がふらつく。ロッテリアに寄り、ホット珈琲を飲み、山下洋輔を聴く。この破壊し続けていく爽やかなピアノの音をこのままずっと聞いていたいと思う。だがおれはあと10分後に、仕事にいかなければいけない。みんなと同じように、同じ服装で、同じような鞄を持って、生を剥奪されるために。

会社を辞めたい、辞めたい、皆殺しにしたい、と呪いながら午前中終了。

中華料理屋で鶏肉と茄子の炒め物を同僚と食べる。
この店は水餃子食べ放題だ。10個くらい食べた。

午後、口の中がずっと餃子の味だった。

退社。

帰路、京浜東北線が人身事故で止まる。仕方が無いので品川から京急に乗ろうとすると、ホームに人が溢れかえっている。入場制限をしており、人の大群の中で呆然とする。

また人身事故か。
本当にすてきな国だな。
 


8.24(土)
 
休日の朝はだらだらとネットニュースなど。

福島で汚染水が海水流出。
甲状腺がんの子供が18人に。

バスで新代田駅へ。歩いて下北沢へ。マジックスパイスでカレーを食べる。涅槃。この辛さなら次の「天空」にいける。

下北沢をぶらぶらするが、久しぶりにいったビレッジバンガードがごちゃごちゃしているだけで全く面白くない。そういう年齢になったということか。あるいはサラリーマン生活による精神の劣化か。新宿の BOOK ファーストで本を買い、大森に戻って「てんや」で夕食。

一度寝て、起きて、深夜、ツァイ・ミンリャンの「落日」を見る。熱帯の気怠い空気感の中で行き詰まった性欲が現実にきわめて近い速度で表現されるため、嫌が応にもあの滑稽で切実な行き詰まりの「感覚」が呼び起こされる。それはどこか懐かしく、しかしそんなどうしようもない感覚こそがまさに我々の人生だったのだ、と気づかされる。

「映画館」という舞台は人間の迷宮を描くのに最適なものの一つだろう。

映画館などはいくら高尚に見せかけたところで、所詮は時間を持て余した人間が集まる場所であり、また「男女の出会い」や「その後の親密度を高めるデートコース」といった淫猥な目的を隠し持っているものだ。その薄く発散される性欲や代理の人生への陶酔、といったいかにもやるせない有様が、だがほとんどの人間の、リアルな時間なのだと思う。さびれた映画館がハッテン場となるのは宿命的なものなのかもしれない。映画の技法は驚きに満ちており、最前衛のものに思える。