6.21(金)  

6:45起床。33歳。胸の内部にガスが溜まっているような息苦しさがあり、天気は曇り空に小雨、台風が接近している。トーストと珈琲、コーンフレークとプラムを食べる。7:45に家を出る。満員電車。殺意。会社の朝のラジオ体操に絶対に間に合わないように、会社近くの喫茶店で時間をつぶすのが日課になっている。近ごろの珈琲の飲み過ぎを気にしてハニージンジャーティーという飲み物を注文する。まずくもなく、旨くもなく、中途半端な味だ。8:55に出社。これは部内で一番遅い出社だ。そしてあまり面白くない仕事を中途半端な集中力で始める。時々便所に行き、便器の上で少し寝たりする。17:50に退社。ある先輩社員が苦笑しながらぼくを見て、「ぼくはこれからが仕事の始まりだよ〜」と言う。「ぼく、応援してますよ」と応え、さっさと退社する。マニアックな品揃えが有名なCDレンタルショップ・ジャニスに行きCDを返し、中国書専門店の内山書店を物色し、思わず三国志演義の原書を買ってしまう。どうせ読めないくせにこういうものを買ってしまう癖がある。2000円もした。19:30より飯田橋で英会話だ。もうすぐ先生はスリランカに移住してしまうので、次で最後のレッスンとなる。21:45に終了し、不調な体を抱えこんで帰宅。シャワーを浴びて寝る。
 


6.22(土)

10:00起床。朝食を食べてジムに行く。昼、ジムから家に戻る。図書館から借りてきた上原ひろみの「voice」を聞いて感動する。昼ご飯を食べに駅前に行く。入ったことのない回転寿司屋に入ってみたが、J-POPががんがんかかっているという最悪の環境。寿司は ipadじみたパネルで注文する形式となっているが扱い方が分かりにくく、4皿までしか注文できないという不便な設定である上に、注文した寿司は新幹線を模したものの上に載って運ばれてくるというおちゃらけぶりに頭に血がのぼるのを押さえられない。さらに、回転寿し屋のくせに注文品がなかなか来ない。漸く来た寿司が極めてまずい。隣のカップルが「おいしいね」などとほざきながら食べているのを見るにつけ、苛立はここに頂点を極め、店員を呼び、現在注文したものを全てキャンセルすることを店員に告げ、結局、二皿を食べただけで店を出てしまった。口直しに、回らない寿司屋で並を取って食べた。新宿に移動する。新宿タワレコでmarc ribotのセラミックドッグの新譜を購入。その後、武蔵野館にて、韓国映画、キムギドク監督の新作「嘆きのピエタ」を見る。今までに増してその表現が暴力的で、近親相姦まであり、正視できないような場面の数々に震えたが、後半、暴力が浄化されていく流れは相変わらず。安心感すらある。ただし今回、その浄化が死というところに、いまいち驚きが無い。安直?に思えなくもない。ただこの人の場合「絵」が先にありきという気もする。最後の「絵」はさすがに美しく面白い。
 


6.23(日)

午前中はギターの練習。バッハのBWV998。一日さぼると三日後退するというがそんなペースではとても練習できぬ。そのせいかちっとも巧くならぬ。午後、池袋を散歩する。古本屋でバッハの名盤CD解説本を購入する。風邪気味なので、新大久保で参鶏湯を食べる。1500円もしたが、味は旨かった。ただK-POPを大音量でかけるのは本当に止めてほしい。
 


6.24(月)  

いつものように9時ぎりぎりに出社、18時前退社。あまりにも腹が減ったので、パン屋兼喫茶店に寄りアップルパイと珈琲を食す。家に帰ってキムチ鍋を食べる。食後、タカダワタル的を何となく見る。marc ribotのceramic dogの新作を聞くが、すこぶる良い。破壊とユーモアとツボを極めた、いかした酔っぱらいのようなギター爆音。23時に寝る。
 


6.25(火)

6:45起床。朝飯は昨日の夕食の残り。エスプレッソ作って飲む。上原ひろみを聞きながら、中国語の勉強。出勤中、NHKの現代中国語訳「聊斎志異」を読む。多分日本語訳で読むよりも、意味の推理と結論までの遅延の効果か、感動的に面白い。この本、薄いのがたまにキズ。もっと読みたい。yahooニュースなどをこっそりみながらだらだらと仕事。今日は給料日。5:55退社。ジャニスに寄ってCDを5枚借りる。夕食はタイカレーとサラダ。ネット見たり、上原ひろみを聞いたりして、23時に寝る。
 


6.26(水)

6:40起床。天気は曇っているが体調は悪くない。昨日覚えた韓国語の文章を書いてみるとしっかり暗記できている。チャーハンとみそ汁を食べる。上原ひろみを聴く。電車の中で三国志演義を見るもほとんど意味が分からない。この日も残業せずに、18:00退社。
 



6.27(木)  

悪い一日。仕事も勉強もますますやる気が出ない。木曜日が最もやる気が低下するようだ。朝食はトーストとコーンフレークと珈琲。昼食はインドカレー。ナンをたくさん食べる。夜、韓国語の授業。生徒の一人50歳くらいの男性のAさんが、健康の話題の中で、「私癌ですよ」とあっさりとカミングアウトし、みな驚愕する。一応、手術で取って、結果良好とのことだが。それにしても韓国語の先生とは馬が合わない。韓国語の女性と良い関係を築けた経験がほとんどなく、どうも性格が合わないのだと思う。そうでなくて、自分は単に女性一般に嫌われやすい性格なのかもしれない。自分は根が卑怯なところがあるので、多分そうなのだろう。