春が好き春が好き春が好き。
思わず冒頭から春への想いを3連発してしまうくらい春が好き。
思わず冒頭から春への想いを3連発してしまうくらい春が好き。
春が好きとってもとても春が好き (予備校勤務/29歳)
2月になり寒さが続くとますます春が恋しくなって挙句の果てにはこのような偏愛に満ち溢れどうかしてしまったようなナンセンス俳句を詠んでしまうくらい春という季節に恋焦がれていると言っても過言ではありません。
日本の春は美しい。
また日本の春は別れの季節でもあります。
そのせいか春の美しさの裏側には寂しさ、悲しさ、切なさといった翳った部分があるようです。
その「翳」が春の美しさに深みを与えているとかなんとかどこかで言い尽くされているでしょうが、春の美しさの奥にあるその翳った感じが私は好きです。
思えば、人間にしてみても、どちらかというと「翳」のある人に小さい頃から憧れていました。
そういう大人がカッコいいと思っていました。
でも、なかなか、悩んでも悩んでも容易くはカッコよくはなれないものらしく、今でも朝起きて食べるものがないとチーカマなんかを食べている時があります。
まさかアラサーにもなって朝チーカマとは想像しませんでした。
みなさんの年頃だと(※1)悩みばかりで、時には厭世的になったりニヒリズムにひたったりもするでしょうが、そのくらい若いうちは別に構わないのではないでしょうか。
悩みのない、翳のない人間なんて。
きっと怖いのは大人になってから虚無に陥ってしまうことです。
きっと怖いのは大人になってから虚無に陥ってしまうことです。
むしろ体力も時間もある若い頃に「やっとく」のもアリッちゃあアリかもしれません。
そんな気がします。
しかし、若い悩みをこじらせるとキラキラに弱い、キラキラ耐性の欠如した人間になってしまう可能性もあるので注意して頂きたいと思います。
私がそんな人間です。
私はこの世界に漂う得体の知れないキラキラにやや弱いのです。
春は好きですが、あちこちにキラキラが溢れているのが苦手です。
だから、なるべく女子高校生の集団や若者カップルなどには近づかないようにしています(まぁ、ふつう女子高生の集団やカップルに近づかないでしょうが)。
彼らの周囲は私が息を吸って吐くには、キラキラ濃度が濃すぎるのです。
それからなんと言えばいいのでしょう。
キラキラ的なもの、パッと思いつくところだと、例えばミュージシャンのナオト・インティライミさんでしょうか。
キラキラな人や物には、なるべく近づかないようにしています。
それはインティライミ先輩のせいではありません。
私がキラキラに弱いだけなのです。
それはインティライミ先輩のせいではありません。
私がキラキラに弱いだけなのです。
(一方で、そういうキラキラにカウンター的に強烈に惹かれることもあるのですが…今回は割愛。)
キラキラに弱い人は特別注意しなければいけない場所などもあります。
例えば、夜の駅のホーム。油断して電車を待っていると柱の影から男女が不意打ちに目の前に現れ、聞きたくもない睦み合いを聞かされ、目が合えばなんともいたし方ないような雰囲気、あんた何様的な何故だかこちらが悪いみたいなことになります。
なぜ「自分たちだけの世界」、「自分だけの世界」というのは他人から見ればあそこまでグロテスクなのでしょうか。
私も気をつけようと思います。
さて、春への愛を綴ってきましたが、そんな私は実は花粉症なのでこう思うこともあるのです。
春憎し。
ああ、なんという魔の季節。
春憎し。
春憎し。
いっそ罪のない桜の枝を大量に折りこうやってこうやってこうやって「春憎」と並べ、それにガソリンを撒き散らし放火したいくらいです。
一句できました。
燃え上がれ桜で書いた春憎よ (予備校勤務 29歳)
そんな冗談はさておき、春が来るたび、春に愛憎。
燃え上がれ桜で書いた春憎よ (予備校勤務 29歳)
そんな冗談はさておき、春が来るたび、春に愛憎。
ゆく春や あまき切手の舌ざはり 吉岡実
(※1みなさんの年頃・・・職場予備校冊子に掲載したものを加筆訂正したものなので)