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先日の旅行で行った那須にある戦争博物館のパンフレット。
の表紙が一枚目の画像。晩酌をしながらぱらぱらめくっていたのだが、旅の思い出にまったくひたれない内容であった。
というのもパンフレットではなくプロパガンダなのである。 
二枚目の画像の「主唱」というところの一文は決定的である。
思わず吹き出してしまった。


「北朝鮮の拉致問題は早急に解決せよ。
経済制裁は断じて続行せよ、
領空侵犯機はただちに撃ち落とし、
不審船は粉にして日本海に沈めてしまうべきです。」
 

こ、粉にして……恐るべき右よりである。


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しかし読み進める。内容は軍歌をもっと歌えだとか、日本の真珠湾攻撃は仕方がなかったのだ、悪いのは欧米諸国だ云々と、右寄り思想のオンパレードである。
そうしてようやくで三枚目の画像のページにたどりつく。

「ここから那須戦争博物館案内です」

って、ここまではなんだったんだ。
パンフレットの2/3はもうすでに終了してるんですけど。つまり2/3は延々とザ・右よりプロパガンダなのであった。右が正しいのか間違っているのか、左もまたしかりなのだが、こういう主張がいくらでもできる、言論の自由がある、有効に機能している。

ああ、日本はいい国だなあと思う。

それは思うのだが、那須の旅のことはちっとも思い出せない。
ちなみにこのパンフレットは希望者ではなく入場者全員に配布している。
入場料1,000円(内容を考えると高い!)を払うと自動的に手渡されるのである。
そういえば、受付のおばちゃんに入場料を払うとき、ぼくは一万円札を出したのだが、

「細かいのはないのぉーぅ?」言われ、無いというと、
「仕方ないなぁ〜」と、めんどくさそうにお釣りの千円札を数え、パンフレットを渡された。昭和の国営かおまえは。とにかくは、これではご案内ではなく、ご啓発である。

結論:「× 那須戦争博物館案内 ⇒〇 那須戦争博物館啓発」