2016年10月

調整-8
宇士市役所遠景(写真撮影=山口倫太郎、デジタル画像編集=東間 嶺。以下全て同じ)
 この日は宇城市に決めていた。一日目の益城町と二日目の西原村では幸運が続き、辿り着くだけで大変だと考えていたそれぞれのボランティアセンターまで簡単に行きつく事が出来たが、この日は例え昨日一昨日のような幸運が目の前に降ってこようとも、「独力で宇城市のボランティアセンターに行くぞ!」と決めていた。
 ……とは言っても、宇城市では、ボラセンから最寄りのJR松橋駅まで毎日行き帰り二本の送迎バスが出ている。
 
 いつもよりもゆっくりと起き出し、のんびりと朝風呂に浸かった。朝飯はコンビニで買って手早く済ませたが、いつもより一時間以上余裕をもって寝起きの一時間を過ごす事が出来た。

 JR熊本駅で旅行鞄をコインロッカーに預け、デイパック一つで松橋駅へ。乗換はなしで、時間にして二十分ほどだ。駅からは、ボランティアセンターまでの送迎バスが毎朝二本出る。僕が乗ったのは一本目。時間は確か、7時40分発だっただろうか。
 大体でニ十分程でボラセンに着いたように覚えている。

 送迎バスといいスムーズな受付け作業とマッチングといい、それぞれがまるで流れ作業のように進んでいく。宇城市のボランティアセンターはとても効率よく運営されているという印象を受けた。
 送迎バス待ちの際に少しだけ話をした男性――確か東北の方だったと思う――が、「ここには早くから福島のボランティアスタッフが入ってるからね」と教えてくれたことを思い出した。
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I-Ⅳより続く


I-V

 女性の身体性についてを考えている。女性の躯に触れるとき、その接触でセクシャルな感応を引き出してゆく際の………愛撫と呼ばれるその行為。肌理をなぞる、くちびるに触れる、舌を噛む、舐め、さする。その接触での感応の高まりに応じて行為が段階を踏むとき、そのどこまでがペッティングとしての愛撫で、またそのどこからが愛撫を越えたセックスそのものなのだろうか。

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 10月16日(日)、GACCOH(京都市左京区吉田泉殿町63-17)で催された、NPO法人京都アカデメイア主催のトークイベント「大学の外で研究者として生きていくことは可能か? ~在野研究者のススメ~」に登壇してきた。
 
 当日は、30名以上のお客さんが入ったようで、様々な分野からの意見交換も捗り、盛況のイベントになったように思う。改めて感謝する。

 私の講演(45分)で配布した資料を以下載せておく。
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【SBS】新宿文藝シンジケート読書会、第65回概要
 
1.日時:2016年7月23日(土)18時〜20時
2.場所:マイスペース新宿区役所横店2号室
3.テーマ:テクタイル『触楽入門』を読む。
4.概説:荒木優太【テクタイル『触楽入門』に触れる。】
 ⇒https://drive.google.com/file/d/0B5Z85xuBi5K3LWo3N3lNa2szUnc/view?usp=sharing
 5.備考:FBイベントページ

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(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)

伝言


朝になりヤク飼いの家にジャムソーがやってきた時には、悪寒と発熱で身動きできなかった。

6時半出発なんて、到底無理だった。
発作的な高熱がおさまるのに、2時間くらいかかるんじゃないかと思った。

ここから終点のガサまで、まだ3.5日分の道程が残っていた。

ガサまで行かないと、自動車の通れる道はない。トレッキングを中断して車で移動する、という選択肢はないのだ。状況によっては予定通りに帰国できないかもしれない。 » すべて読む



【SBS】新宿文藝シンジケート読書会、第64回概要
 
1.日時:2016年6月25日(土)18時〜20時
2.場所:マイスペース新宿区役所横店7号室
3.テーマ:ニコラス・G・カー『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』(2010年、青土社)を読む。
4.概説:新宅睦仁【ネットでバカにならないために、あるいはための。】
 ⇒https://drive.google.com/file/d/0B5Z85xuBi5K3Q1ZXMXZ3d2k3MmM/view?usp=sharing
 5.備考:FBイベントページ

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【SBS】新宿文藝シンジケート読書会、第63回概要
 
1.日時:2016年5月28日(土)18時〜20時
2.場所:マイスペース新宿区役所横店1号室
3.テーマ:高木仁三郎『巨大事故の時代』(弘文堂、1989)を読む
4.概説:東間嶺【巨大テクノロジーは〈死の文化〉か?CP(=Catastrophic potential)と社会の『選択』】
https://drive.google.com/file/d/0B5Z85xuBi5K3ak4xWTFXRGlVWXM/view
5.備考:FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/1755360661342812/

 

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 先日、「あいちトリエンナーレ2016」の3会場(名古屋、岡崎、豊橋)を12日の小旅行で巡った。豊橋会場の小林耕平、岡崎会場のハッサン・ハーン、名古屋・長者町会場の今村文など、印象に残った展示はいくつかあったが、ここでは豊橋会場の水上ビルで見たラウラ・リマの《フーガ》について雑感を記しておきたい。


 水上ビルとは豊橋駅付近から約800mに渡り複数の建物が軒並み連ねる古いアーケード商店街のこと。ラウラ・リマの《フーガ》は、この商店街の中にある4階建ての狭小ビルを使ったインスタレーションで、100羽もの小鳥が建物中に放し飼いにされている。訪れた人はこの「小鳥屋敷」を探索することが出来るのだが、もちろん小鳥に触ったり無闇に近づいたりする行為は禁止だ。小鳥たちを驚かさないように、金網を張り巡らした入口から二重のドアを経て室内に入ると、さっそく桜色のくちばしを持つ愛らしいブンチョウがつがいで迎え出てくれた。

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