(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
29日からあとは人と会う予定は入れていなかった。それまでも片手間に両親の家の掃除をしていたけれど、年末の3日間は掃除と片付けに専念した。
高齢者の住まいはどこでもこんな感じだと思うが、同じようなものが家の中のあちこちにばらばらに収納してあり、捨てるしかないような空き箱や古いプリント類が、手の届きやすい「一等地」を占領していた。いつか使うから、と適当な場所に放り込まれて、そのままになっているものも山ほどあった。捨ててもいいものは処分して、まだ使えそうなものは整理して収納し、父母が探すときに困らないように大きなラベルを貼った。