某お笑い芸人が、女子高生の制服をたくさん盗んだようだが、そういう趣味っていまだにピンとこない(いや、ピンと来たらダメだろ……っていうか、たとえピンと来てもここに書かないけど)。
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2015年12月
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女子高生の制服を盗みたいという欲望について
- 2015年12月27日 12:52
- エッセイ
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【SBS】第58回会合のご案内(読書/忘年会のお知らせ)
- 2015年12月13日 18:25
- SBS(新宿文藝シンジケート)
- 告知
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"Photography is the language of today" RPS公開講義『本の速度とリズム』
- 2015年12月12日 22:41
- Foto&Critic
- ART&レビュー
photo: 東間 嶺
“わたしは、写真集を視覚的な小説だと思っている”“今日、写真は、(進化した、視覚的な)言語の一つである”
◆ 《小説》、と断定したことに、わたしは少し驚いた。小説のような写真でもなく、写真のような小説でもない、視覚的な小説。それらをはっきりと同一視する人間には、会ったことが無かったからだ(アラーキーの『写真小説』とかは、あれはブンガクだから)。
◆ スクリーンに映し出された自身のテクストをゆっくりと読み上げるファン・デル・ハイデンvan der Heijden氏の確信に満ちた口調は、啓示的な響きをもって、会場の聴衆を惹きつけていた。
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【ブータンのあとで】ブータンについて---26(完)
- 2015年12月02日 17:54
- ブータンについて
- エッセイ
サクテンの村のネコ
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
1
帰宅のための長い旅のあいだも、日記を書き続けた。そうする必要があった。
「無理だ、なんて今から思ったらダメだ。明るく元気に輝いて生きることが私の義務だと思うのは、荷が重すぎる。私が幸せであることを願っている人もいるのかもしれない。そう信じよう」
「この旅が自分を変えると、過大な期待をするのは強欲だ。ではどうすればいいのだろう。かけがえのない経験、お金を払ったという事情があるにせよ、友情を味わいながら日々を過ごした。こんなに幸福なことがあるだろうか。誰かを愛し、友情を分かち合うこと。それが別の誰かを幸せにするだろうか」
バンコクに一泊して、翌日マニラでロサンゼルス行きの飛行機に乗る頃には、旅が終わり帰宅するということを納得できるようになっていた。時間の経過には、そういう効果がある。金曜日の夜、旅の一歩を踏み出してからちょうど3週間後、ただいま、と言って誰もいないアパートのドアを開けた。
私は家に帰った。
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【出発の朝】ブータンについて---25
- 2015年12月02日 16:39
- ブータンについて
- エッセイ
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
最後の歌
サクテンに連泊した時ほどではないが、明け方に体調を崩して、薬のお世話になった。そんなに疲れているとは思えなかったが、情緒の方がへとへとなのだろう。ブータン入国以来、いやカリフォルニアの自宅を出発以来、いろんなことがありすぎた。
気持ちのよい寝覚めではなかったが、予定通りに出発の準備をして、9時にホテルの車寄せでジャムソーとネテンを待った。ふたりともまだ来ていなくて、ポーチに置かれたテーブルで日記を書いた。
しばらくすると、向こうから二人そろってこちらへ歩いてくるのが見えた。彼らは「食べるから」という仕草をして、そのままキッチンへ続く階段を上って行った。昨夜、「急ぐことはないから」と言われていたので、こんなことじゃないかと思ったが、案の定だ。でも本当に急ぐ必要はないので、テーブルで日記を書き続けた。
アジア系の団体さんを乗せたバスがホテルに到着した。早朝のフライトでパロ空港に到着したのだろう。ホテルの建物のブータン風の外装や庭園に感激したツーリストたちが、楽しそうに記念撮影している。
もしグループで旅行したら、私もあんなふうに振舞うのかなあと、ぼんやりと彼らの行動を眺めていた。
そのあいだ、ホテルの従業員たちが色とりどりのラゲッジをバスから積み下ろす。荷物を下ろすと、ツーリストたちはバスで出発した。私が昨日見学したパロのゾンか、それともタクサン僧院へ向かうのだろうか。 » すべて読む
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【最後の夜】ブータンについて---24
- 2015年12月02日 08:35
- ブータンについて
- エッセイ
【パロへ】ブータンについて---23から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
パロのファームハウス
この日の午後、ストーンバスに入りたいかどうか聞かれた。
これは出発前にカルマからもらった旅程表にも書いてあったが、どういうものなのかイメージがわかなかった。
ジャムソーに訊ねると、焚火の中で赤くなるまで石を熱して、その石を水に入れて湯を沸かすのだという。石のミネラルが湯にとけだし、薬効がある。タクサン僧院の帰りに穴から墜落してしまったし、打ち身の手当てにはちょうどいいかもしれない。
入りたい、と言うと、ジャムソーが予約を入れてくれた。場所はパロ近郊の古い農家を改装した建物で、そこで夕食も食べるようだ。ツーリストの多いホテルのダイニングで食べるより、落ち着けるだろう。 » すべて読む
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【パロへ】ブータンについて---23
- 2015年12月02日 06:14
- ブータンについて
- エッセイ
【カルマに会う】ブータンについて---22から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
メッセージ
翌朝、モーニングコールはなかった。
目が覚めたのは5時50分。顔を洗って着替えて、ロビーに降りたのがちょうど6時だった。ロビーは常夜灯がついているだけで、フロントデスクの中で毛布をかぶった夜勤が眠っていた。ジャムソーたちはまだ来ていない。フロントデスクの横に宿泊客用のパソコンがある。昨夜は子供がゲームをしていて使えなかったが、この時間なので誰も使っていない。手元が暗かったが、タイプミスだらけの短いメッセージを友人宛に送った。
…ブータンの首都、ティンプーから。明日、ブータンを発つ…帰宅は金曜日の夜…
永遠に続く旅なんてない。もうすぐ帰宅するのだ。
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