2015年08月





【SBS】第54回会合概要
1. 日時:2015年8月29日(土) 18時〜20時 
2. 場所:マイスペース新宿区役所横店2号室 
3.テーマ: 多木浩二『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』を読む
 http://www.amazon.co.jp/dp/4006000197
4. FBイベントページ(当日参加者数9人)
https://www.facebook.com/events/503525506473985/
 
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数日前から、なぜか突然夏が終わってしまったようだ。唖然としているうちに、ぼくの大好きな秋がやってきた。夏のことは別に愛してはいなかったけれど、こうも唐突に終わられてしまうと、しじゅう暑苦しい風体の、何につけても押しつけがましい、しかし、親友と思っていた人物と、突然音信不通になってしまったかのような、ある種の喪失感がわが心中をかけめぐってくることは否めないのだった。

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凡例

1:この翻訳はジルベール・シモンドン(Girbert Simondon)が1965年から1966年まで行った講義の記録 Imagination et Invention ” (Les Editions de la Transparence, 2008)の部分訳(67-73p)である。 
2:イタリック体の文章は「」に置き換えた。書物題名は『』、強調や引用を示す《》はそのまま用い、文中の大文字表記は〈〉に替えた。〔〕は訳者による注記である。
3:訳文中の青文字は訳注が末尾についた語や表現を指し、灰文字は訳者が自信なく訳した箇所を指している。また、太字強調は訳者の判断でつけたもので、著者によるものではない。
 
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93
モンガー、早朝

【モンガーへ】ブータンについて---16から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)


東から中央へ

閑散としていても、モンガーのホテルはトラシガンで滞在したホテルより設備がよかった。見晴らしのよい角の部屋でよく眠ったが、夜明け前に目が覚める。

瞑想し、外が薄明るくなる頃、窓の外の景色を写真に撮った。

東ブータンでの滞在も終わりだ。ツーリストの存在感が薄い東ブータンを離れるのは名残惜しかった。今日はブンタンまで移動する。中央ブータンの中心地、地図で見てもブータンのほぼ中央だ。

今日の日程は移動時間が長い。早いうちに朝食をすませ、SUVに荷物を積み込む。車がきれいになっていた。昨夜、夕食のあとネテンが車を洗ったのだという。一緒に移動していると友だち気分になってしまうが、仕事の旅行はやはり大変だ。

モンガーを出て、しばらく穏やかな田園風景を眺めながら走ったが、道は徐々に標高を上げる。周りじゅう霧に包まれ、視界が開けない。ただ、道路の整備状況は東ブータンより若干いいような気がした。少なくとも、道路工事で通行止めになっている所はなかった。それでもシンゴルという場所に着き、昼食だよと言われたのは、昼もだいぶ過ぎた頃だった。
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モンガーの町

【トレッキングの終わり】ブータンについて---15から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)


 助手席でうたう歌

翌朝、ホテルの人たちに見送られて出発した。過ぎ去ったものに執着するのは意味がないと頭ではわかっていても、トレッキングの日々が懐かしかった。

ブータン滞在はまだ半分残っている。
この半分で、自分が経験できることは何なのか?

ブータンの旅行は移動時間が長い。移動距離は短くても、カーブの多い山道は工事をしている所や路面が整っていないところが多くて、時間がかかる。ネテンはいつも、MP3プレイヤーをカーステレオにつないで音楽を聴いていた。ブータンで流行っている歌なのだろうか、やさしい男性のヴォーカルと過剰に女性的な女性ヴォーカルのデュオで、シンプルなアレンジだ。初めて聞いた時は、ブータンの人はこんなに甘ったるいものを聞いているのかと辟易してしまった。でも不思議なもので、いつも聞いていると好きになる。
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凡例

1:この翻訳はジルベール・シモンドン(Girbert Simondon)が1965年から1966年まで行った講義の記録 Imagination et Invention ” (Les Editions de la Transparence, 2008)の部分訳(65-67p)である。 
2:イタリック体の文章は「」に置き換えた。書物題名は『』、強調や引用を示す《》はそのまま用い、文中の大文字表記は〈〉に替えた。〔〕は訳者による注記である。
3:訳文中の青文字は訳注が末尾についた語や表現を指し、灰文字は訳者が自信なく訳した箇所を指している。また、太字強調は訳者の判断でつけたもので、著者によるものではない。
 
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凡例

1:この翻訳はジルベール・シモンドン(Girbert Simondon)が1965年から1966年まで行った講義の記録 Imagination et Invention ” (Les Editions de la Transparence, 2008)の部分訳(63-64p)である。 
2:イタリック体の文章は「」に置き換えた。書物題名は『』、強調や引用を示す《》はそのまま用い、文中の大文字表記は〈〉に替えた。〔〕は訳者による注記である。
3:訳文中の青文字は訳注が末尾についた語や表現を指し、灰文字は訳者が自信なく訳した箇所を指している。また、太字強調は訳者の判断でつけたもので、著者によるものではない。
 
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凡例

1:この翻訳はジルベール・シモンドン(Girbert Simondon)が1965年から1966年まで行った講義の記録 Imagination et Invention ” (Les Editions de la Transparence, 2008)の部分訳(57-62p)である。 
2:イタリック体の文章は「」に置き換えた。書物題名は『』、強調や引用を示す《》はそのまま用い、文中の大文字表記は〈〉に替えた。〔〕は訳者による注記である。
3:訳文中の青文字は訳注が末尾についた語や表現を指し、灰文字は訳者が自信なく訳した箇所を指している。また、太字強調は訳者の判断でつけたもので、著者によるものではない。
 
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火花  KAGEROU
※ 両書影出典:Amazon


 又吉直樹の『火花』(文藝春秋、2015)が芥川賞に値するかどうか、私は知らない。そして、きっと永遠に知ることはないだろう。読んでないし、これから読む気もないからだ。もはや誰もが忘れてしまっている水嶋ヒロ=齋藤智裕『KAGEROU』(ポプラ社、2010)についても同様だ。けれども、マスコミをにぎわす話題作に対して、おそらくは商業主義への批判も多分に含み込んだ不満や非難の反応、つまりは〈期待外れ〉の評をウェブ上で目の当たりにするたびに、今なお――或いは、今だからこそ?――「期待の地平」という概念の重要性を痛感するのである。 » すべて読む

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