2015年07月





【SBS】第53回会合概要
1.日時:2015年7月25日(土) 18時〜20時 
2.場所:マイスペース新宿区役所横店2号室 
3.テーマ: 潮木守一 『キャンパスの生態誌』を読む
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 「マガジン航」に日比嘉高『いま、大学で何が起こっているのか』(ひつじ書房、2015)への疑問から発した「大学は《自由》だから息苦しい」を寄稿した。けれども、ここでの文章ではいいたいことをいくつか削って綺麗に(?)整形してしまったので、言及すべきテーマがまだ少しばかり残っている。

 今回は追記として、私がどうしても脱力感を感じてしまった文章に対して、少しばかりコメントを加えてみたい。 » すべて読む

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サクテンを出発。快晴。

【サクテンの村】ブータンについて---13から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)

広葉樹林を下る道

翌朝は晴れて、青い空が広がった。

おとといサクテンに到着してから初めて見る青空。ここにも晴れの日があるのか、と思った。二人のホースマンが5頭の馬を連れてきた。この日の歩行距離は17キロ。距離は長いけど、ずっと緩い下りだ。帰ってしまったリンチェンの代わりに、シリンというホースマンが弁当を運ぶ係になり、一緒に歩いてくれた。

サクテンを発つ時に思った。ここに来ることができてよかった。

来ようと思えば、また来ることができるのかもしれない。でも、仮に5年後にここを訪れたら?自動車道が開通し、村の様子はすっかり変わっているだろう。一期一会の出会いは終わった。私は思い出を心にしまいこみ、そこからさまざまな意味や印象を紡ぎだしていくことになるだろう。

トレイルは小さな峠を越え、広葉樹林の中を下り始めた。広葉樹は人の生活やぬくもりを連想させる。そういう世界に、少しずつ戻って行くような気がした。私はやさしい森よりも、視界の開けた場所の方が好きだ。心のどこかで、人間の暮らしを嫌っているのだろうか。
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