2015年03月
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在野研究のススメvol.19 : 森銑三
- 2015年03月30日 18:09
- 在野研究のススメ
- OPINION&Critic
(↑柳田泉『森銑三――書を読む“野武士”』(リブロポート、1994))
森銑三(1895‐1985)。センゾウ。書誌学者・人物研究家。近世を中心に膨大な量の史料を渉猟し、歴史に埋もれたマイナーな対象をふくめて、多彩な人物伝を著す。また戦後の井原西鶴研究では、『好色一代男』だけが西鶴の真の著作である、という大胆な主張を展開した。主著に『近世文芸史研究』(1934)、『おらんだ正月――日本の科学者達』(冨山房、1938)、『西鶴と西鶴本』(元々社、1955)。その他多数。 » すべて読む
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【チュウタブタブ】ブータンについて---07
- 2015年03月30日 15:48
- ブータンについて
- エッセイ
【トレッキングの始まり】ブータンについて---06から続く
(本文、画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
日記をつける仕事
キャンプサイトにはすでに複数の緑色のテントが張られていた。調理作業やクルーの食事に使うテントだ。みんなどこで寝るのかと思ったが、クルーはその同じテントで寝るのだという。私にはゲスト用の黄色いテントを張ってくれた。二人用のテントを一人で使うので、十分な広さだ。そこから少し離れたところに、草色の小さなテントが張られた。これはトイレで、ゲスト専用だ。
荷物を下ろした馬たちは、広いキャンプ場に散らばっておとなしく草を食べている。首につけたベルがチリンチリンと鳴るだけで、とても静かだ。
私のテントの近くに、ギレが折りたたみのテーブルとイスを出してくれた。昼食の時と同じミルクティーの入った魔法瓶、マグカップ、そして皿の上には丁寧にビスケットが並んでいる。一人でくつろいでしまうのは気が引けたが、クルーを手伝うのもやりすぎだと思い、ダッフルバッグから日記帳を取り出し、テーブルで日記を書き始めた。
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【トレッキングの始まり】ブータンについて---06
- 2015年03月30日 12:51
- ブータンについて
- エッセイ
【トラシガンとトラシヤンセ】ブータンについて---05から続く
(本文、画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
手に負えないくらい、大げさなこと
朝8時、ホテルを出発した。ネテンはいつものようにゴを着ているが、ジャムソーと私は山歩きの服装だ。車は収穫のすんだ水田の間をくねくねと延びる道路を進んでいく。
「僕トレッキング好きだなー。健康的だし、身体が軽くなるしで。最近体重も増えたし、ちょうどいいや」
ジャムソーがのんきなことを言っている。ガイドの仕事でトレッキングするので、慣れているのだろう。私はというと、どれくらいキツいものなのかまるで見当がつかず、最後まで歩ききることができるかどうか不安だった。歩き始めたら、歩くしかない、と自分に言い聞かせる。
小一時間のドライブで、ランジュンという小さな町に着いた。通りの両側に並んでいる伝統的な家屋がかわいらしい。ほとんどの建物が商店兼住宅で、人通りも多く賑やかな雰囲気だ。今日は釈迦入滅の祝日なのだという。学校も休みで、学齢期の子供たちが連れだって、楽しそうに歩いている。
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[つぎのひと]の[場所]、で撮る。Topophilia(fuzkue)
- 2015年03月21日 13:44
- Foto&Critic
- エッセイ
#04 Topophilia(fuzkue / フヅクエ)
Flickr Photo album:【Topophilia(fuzkue / フヅクエ)】
https://www.flickr.com/photos/108767864@N04/sets/72157650880029199/
場所:【fuzkue/フヅクエ】 http://fuzkue.com/
撮影日:2015年02月24日PM
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【トラシガンとトラシヤンセ】ブータンについて---05
- 2015年03月13日 12:50
- ブータンについて
- エッセイ
【写真】トラシガンの街
【サンドゥルップ・ゾンカー】ブータンについて---04から続く
(本文、画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)
トラシガン
ガイドの仕事で、何回も来ているからだろう、ジャムソーが得意気に言う。
「この先のカーブを曲がるとトラシガンが見えるよ」
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【寄稿】Witchenkare/ウィッチンケアvol.6
- 2015年03月09日 23:36
- 告知
告知
2015年4月1日発行の【Witchenkare(ウィッチンケア)第6号】に、エン-ソフから東間嶺(《ウィー・アー・ピーピング!》)と荒木優太(《人間の屑、テクストの屑》)が寄稿しています。本、および寄稿内容の詳細は、下掲チラシおよび公式ブログによる案内、今後の個人的な紹介(予定)を御覧ください。
今回も 【はじめての福島学】を上梓したばかりの開沼博氏や武田徹氏、マガジン航の運営も手がける仲俣暁生氏など多彩すぎる面々が参加し、充実した内容になっているものと思われます。Amazonでの予約も開始されていますので、ご興味を持たれた方は、本号のキャッチ通り、"言葉いりますね"ということで、是非ポチポチポチッと、ひとつ宜しくお願い致します!
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