2013年12月

misawakatsue
↑『三沢勝衛先生』、三沢先生記念文庫発起人会、1965。

 三沢勝衛(1885‐1937)。カツエ。地理学者。長野県に生まれ、地元小中学校で教員をつとめるかたわら、信州の土地を対象に地理学の研究に着手する。エコロジー思想を先取りしたような独自の「風土論」を展開した。主著に『郷土地理の観方』(古今書院、1931)、『新地理教育論』(古今書院、1937)。
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aries
↑Philippe Ariès “Un Historien du dimanche”, Seil, 1981.

 フィリップ・アリエスPhilippe Ariès(1914‐1984)。フランスの歴史学者。家族、子供、死といったテーマを独特な視点から扱い、「近代」の特異性を歴史的に考察した。アナール学派を独自に受け継ぎ、「心性の歴史」を研究対象にした。主著に、『〈子供〉の誕生』(L'enfant et la vie familiale sous l'Ancien régime, 1960)、『死を前にした人間』(L'Homme devant la mort, 1977)、『図説 死の文化史』(Images de l'homme devant la mort, 1983)。その他多数。
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 今月、パブーに、寺田寅彦論である「ディテール・プロバビリティ・モンタージュ――寺田寅彦の偶然論諸相――」を書いた。目次は、序「偶然性の寺田寅彦」、第一章「ポアンカレ翻訳」、第二章「ディテール・万物相関・方則」、第三章「ディテール・不思議・拡散」、第四章「プロバビリティ・統計的単義性・再起性」、第五章「モンタージュ・紙・顔」、第六章「モンタージュ・映画・連句」、第七章「寺田寅彦・中河与一・九鬼周造」。寺田の随筆のもつ領域横断性の根本動機に、偶然性研究の存在を求めた。文字数は20705字、原稿用紙に直すと52枚程。……卒論かっ!

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