2013年01月

90年代半ばのdocomoのCMの話なので、もしかすると今現役の受験生や十代は知らないかもしれません。15年近く前の記憶なので、細部の間違いはご勘弁を。

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二年前、初めて山の瞑想センターへ行った時、私の精神状態は最悪だった
当時、日系大手の企業で派遣の仕事をしていた。センターへ出発する直前、些細なことから職場で狂人扱いされ、混乱した状態でセンターへ出発したのだった。

アメリカの大手企業のセキュリティは厳重だ。予定通り休みを取って出かけたものの、休暇のあと自分の席があるかどうか怪しいものだと思った。精神疾患までいかなくても、うつ病の可能性ありと判断されたら、体よく契約を打ち切られる可能性は十分にあった。

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「どうですか?」
「うーん、なんか頭の中がごそごそしますね。それに耳鳴りもする」
「久しぶりに自分の魂と一体化した感想を…!」
「いやぁ、なんというか、なんかもう何もかもめんどくさいです…」
「え?何かポジティブなバイブスは無いんですか?」
「んー、まったく無いですね。21000円は高かったなぁという印象。あと、鳥餅売り場のレジのお姉さんが可愛かったですね」
「………」
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 動物と人間の差異とは何だろうか。直立二足歩行や言語使用など勿論様々に説明できるが、その一つに継承可能性の有無が挙げられるだろう。勿論、動物にもある種の継承形式は存在する。即ち、(過去と現在との)個体経験の継承と(親と子との)遺伝情報の継承だ。体細胞の記憶と生殖細胞の記憶。しかし人間にはこの二形式に加え、哲学者ベルナール・スティグレールが「第三の記憶」と呼んでいるような、特別な継承形式が存在している。即ち、技術の継承、文化の記憶である。
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   Photo by Sara Gartlan

山の中の瞑想センターで年末年始を過ごすのも三回目になった。
初めての時のような、未知の世界に放り込まれてアイデンティティを失うような衝撃はもはや期待できない。あの時は誰も私を知らなかった。私も、誰も知らなかった。でも今回は、コースに参加するため集まった60余名の女性の中にも、コースをサポートするメンバーの中にも、私を知っている人がいる。逃げも隠れもできない。自分自身と深く向かい合うことになったのも自然の成り行きかもしれない。

最近は瞑想を始めたきっかけをいちいち考えることもない。2010年に瞑想を始めたのは、そもそも自分の心をよく知りたいと思ったからだ。人が死んだ。もし私が自分が本当に望むことを自覚していれば、それは防げた、そうでなくても今一度その人に会う機会があったかもしれない。そう思うと頭がおかしくなりそうだった。だから今回のセンター滞在で自分を見つめることができたのは、自分自身が望んでいたことではないのか。それは魅力に乏しい地道な行いだ。ドラマも何もない。

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【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、

掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。

自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”

は何時間でも苦もなくできてしまう。

自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、

“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の

心のしくみに関する研究の紹介




前回までに、笠原氏の心理療法のもとになった【小坂療法】自体の解説と、「小坂療法が続けられなくなったいきさつ」を書きました。

「反応を追いかける」
「症状の直前の記憶が消えている出来事を探る」

【小坂療法】は以上の2点を科学的方法論とし、笠原氏もそれを踏襲しています。
今回はまず、小坂医師の精神分裂病の原因に対する解釈の変化について簡単に書き、方法論を踏襲した笠原氏の理論と比較してみたいと思います。

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 「鳥餅ですって?」とわたしは思わず訊いた。
 「はい、鳥餅ですよ。駅前の西友で売ってます」。中村さんはうなずきながら答えた。
 「その鳥餅でいったい何をするのですか?」
 「先ほど言った通りです。さまよえるさえきさんの魂をうまく取り持つんです」
 「鳥餅ゆえに?」
 「そうですね!鳥餅で、さまよえるさえきさんの魂を、魂の入れ物に定着させるんです。アキャラカホイ!」
 「な、なんですか、突然。そのアキャなんとか、というのは?」
 「これはさまよえる魂をさえきさんの肉体へと導く祈りの掛け声です!!」中村さんは力強く言った。

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 清水幾太郎の『流言蜚語』(ちくま学芸文庫、2011・6)を読んだ。初出は1937(昭和12)年、日本評論社。主として関東大震災の報道や伝聞を関心の中心にした言葉の力についての論考である。

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 何がなんだか知らないが、気がつけば、落ちている最中だった。
 一方で、周囲の風景は、ただひたすら上昇していく。
 しかも、高速で。
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ごきげんよう。
いつも腰砕けな徒然を投稿させていただいている新宅睦仁です。
このたびは展示のお知らせをさせていただこうと思いますので、ふざけません。
真顔でお付き合いください。 » すべて読む
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