2012年10月


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◆ あれは確かまだ真夏のころだったと思うが、渋谷のセンター街からほど近い一本の路地で、奇妙な「グラフィティ」を見つけた。生命に差し障りを感じるほどの凄まじい暑さから一刻も早く逃れようと、目的地までズンズン歩いている途中だった。

◆ はじめに視界へ飛び込んできたのは、ヴィヴィットな色の紫陽花が散りばめられたレインコートを身に纏い、長靴を履いて水たまりに立つ「子供」の姿だった。

◆ 性別は、分からない。

◆ 少女のようにも見える。少年のようにも、見える。何れにしても、「子供」であることだけは伝わる。
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【幸福否定の研究とは?】


勉強するために机に向かおうとすると、

掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。

自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”

は何時間でも苦もなくできてしまう。

自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、

“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の

心のしくみに関する研究の紹介




前回は、小坂療法の核心について紹介しました。
要約すれば、下記のようなものです。

「症状が出現した直前の出来事(記憶が消えている部分)を探るだけで、分裂病症状が軽減、ないしは消え、それを続けると患者が少しずつ改善してくる」

今回は、笠原氏の追試結果と、新たに発生した問題点について書いてみたいと思います。
まず、笠原氏の著書からの追試の状況をみてみましょう。
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 日本ボクシング界について―私的論考②

 

今回は、業界とJBCの癒着・談合体質について、亀田興毅vsカルロス・ボウチャン(メキシコ)、そして女子アトム級タイトルマッチとして行われた小関桃vsウィンユー・パラドーンジム(タイ)の二試合を例にして取り上げたい。しかしその前に、前回取り扱った「ジム制度からのプロモーター権限の分離」という私の意見についてだが、これに関連して、以前に「ジムについて②」で書いた内容を以下でもう一度取り上げると共に一部訂正し、自分の意見を纏めたい。
 

 「プロモーターのライセンスを取得するには(原則的に)オーナー、プロモーター、マネージャーのライセンスを持つ者の中から二名以上の保証人が必要なようだが、これは恐らくそれ程難しい問題ではない。重要なのは、興業が儲からない事だろう

 

上記では、何の考えも無しに「それ程難しい問題ではない」と書いたが、新規参入や革新的にビジネスを興そうとする向きには問題となるのかもしれない。この保証人の問題に加え、(やはり既述ではあるが)東京とその近郊では1000万円、日本チャンピオン経験者だと500万円、東洋チャンプ400万円、世界チャンプ300万円という高額で不平等な日本プロボクシング協会への加盟料(プロのジムとして活動する費用)も、新規参入を目指す向きには非常に大きな問題となるだろう。この両者(保証人と加盟料)の問題は、業界の活性化の為には改められなければならない。元チャンピオンといった功労者には年金などで労うべきだろう。こういった参入障壁が取り除かれた上で専業のプロモーターが育てられ(協会がその音頭を取るべきだ)、ジム会長がプロモーターの権利を手放し易い状況を作りあげてから、「ジム制度からのプロモーター権限の分離」がなされなければならない。

以上を前回の内容に加える。

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ふと、たまには一人でどこかに行きたいなぁと、窓から遠くの空を見つめたりもする。
どこか遠くへ行きたいなぁとも思うが、近場もいいなぁと思う。
だが、川越や伊豆や鎌倉など近場のそれらしいところには魅かれない。
例えば、埼玉の狭山なんてどうだろう。狭山なんて楽勝で日帰りできる。
だが、だからこそ、そこで一泊してみたい。
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子供だったぼくにとって、その先生の死は、あるいは他校への転任と変わらなかった。
ぼくは小学生だった。五年生か、六年生で、冬の終わりのころだった。それから金曜日だった。いや、週休二日制が導入されるかどうかという時分だったので、土曜日だったのかもしれない。とにかくは週末で、次の日は休みという日だった。 » すべて読む
昨日、本日の画像の本を買った。6割くらい読んだ。
【「原爆に夫を奪われて—広島の農婦たちの証言」神田 三亀男/岩波新書】

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広島生まれの著者が、証言者の言葉を方言そのままに丁寧に書きとっている本で、全編に濃厚な広島弁が満ち満ちている。読んでいると、祖父や親せきが重なる。いま、あらためて、ぼくは広島に生まれ育ったんだなあと感じる。 » すべて読む
今まで断続的に掲載してきた「 ウツノウミカラ、キカンセヨ!」ですが、一身上の都合により、しばらく掲載を中断することになりましたので、お知らせします。ごらんの皆様には、別のコンテンツなどでお目にかかれればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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http://www.systemed.fr/conseils-bricolage/serrurerie/fabriquer-ses-fers-tarabiscot,288.html
(↓で登場するタラビスコ。刳形を作る道具)
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ナレーター「時は江戸1092年。日清戦争で露国に勝利した日本帝国は、米中日共同平和協定の名を借りた不平等条約を破棄し、新生ジオン皇国として三国に対して独立戦争をしかけた。いわゆる「オクニの乱」である。日清の英雄、紅の軍神こと大塩平八郎中将がこの時発したとされる「私はブレックファーストでスシを食いたい」という言葉は、後にブレシスというスローガンとなってメキシコ革命を導いた革命戦士たちを激励したことを、人々はまだ知らない。ジオン皇国は量産型有人機動兵器、通称モビルスーツを開発・投入し、戦況は一気にジオン有利に流れるかと思いきや、米中で共同開発された超遠距離対応の核弾頭ミサイルを活用したトランジスタ・トライアングル作戦によって、戦闘は更に熾烈を極める。両国の死者・行方不明者数は数えうる限りで800人を超えた。そして、今日も男達の戦いは続く」

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