2012年06月
-
バナナマン「怖い話」考――物語のこわばり
- 2012年06月06日 16:11
- エッセイ
何故このコントはおかしいのか。一つの説明として、語り下手という人物定型を設楽統という芸人が見事に表現しているからだといえるだろう。語り下手、つまりは、物語を時系列順に並べることができないということ、結末(オチ)を先取りしてその未来との連関で初めて意味をもつ布石(フリ)を置くことを忘れてしまうということ、話の筋が細かい枝葉に拡散し収拾がつかなくなること、話のテンポが単調で場面場面での転調の技術をもっていないということ。
確かに、私たちの日常生活においてこのような性格を備えた人物に出会い、そしてそのコミュニケーションに齟齬を感じることはしばしばある。その戯画化として、一応「怖い話」を分析することはできる筈だ。 » すべて読む
-
幸福否定の研究ー3 "幸福否定”に興味を持つことになった経緯 1
- 2012年06月04日 17:50
- 「幸福否定の研究」
【幸福否定の研究とは?】
勉強するために机に向かおうとすると、掃除などの他の事をしたくなったり、
娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”は何時間でも苦もなくできてしまう。自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、“幸福”や“進歩”から遠ざける行
動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介。
~不思議な患者さんたち~
私が最初に修業に入った東洋医学系の治療院は、院長先生が気功もやるということで、
半分以上が癌の患者さんでした。
» すべて読む
NEW POST
HOT TOPICS
不定期連載
関連本
-
荒木 優太の新刊
- 仮説的偶然文学論 (哲学への扉)
- 出版:月曜社
- 2018-05-24
-
荒木 優太の新刊
- 貧しい出版者 政治と文学と紙の屑
- 出版:フィルムアート社
- 2017-12-22
-
荒木 優太の連載「在野研究のススメ」が本になりました
- これからのエリック・ホッファーのために
- 出版:東京書籍
- 2016-02-24
-
荒木 優太の単著
- 小林多喜二と埴谷雄高 [文庫]
- 著者:荒木 優太
- 出版:ブイツーソリューション
- 2013-02-20
-
荒木 優太が第59回群像新人評論賞で優秀作に選ばれました
- 群像 2015年 11 月号 [雑誌]
- 出版:講談社
- 2015-10-07
-
東間 嶺が寄稿しました
- ウィッチンケア第9号(Witchenkare vol.9)
- 出版:yoichijerry
- 2018-04-01
-
東間 嶺が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第8号
- 出版:yoichijerry
- 2017-04-01
-
東間 嶺が寄稿しました
荒木 優太が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第7号
- 出版:yoichijerry
- 2016-04-01
-
東間 嶺が寄稿しました
荒木 優太が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第6号
- 出版:yoichijerry
- 2015-04-01
-
東間 嶺が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第5号
- 出版:yoichijerry
- 2014-04-01
CATEGORIES