2012年06月
-
「戦後」という表現、その時代
- 2012年06月29日 10:11
- エッセイ
というのも昨日、カバンの中に読了した本しかなかったので、近くの古本屋で補充した。のが、以下。
【キャッチフレーズの戦後史 】 岩波新書 / 深川 英雄著
» すべて読む
-
『ATLAS』-[06] ニュークリア・ランドスケープ 「 終わらなかった世界」
- 2012年06月23日 04:22
- [ATLAS]新たなる原子力の時代に
国会事故調 第16回委員会:参考人「菅直人」
◆ 2月の後半から国会に設けられている「東京電力福島第一原発事故調査委員会」の参考人聴取が、6月8日日の清水正孝前東京電力社長を最後に、ほぼ終わった。
委員会には、これまで事故対応において国家の意思決定へ関与し、あるいは直に判断を下した人々が幾人も召集されてきた。
◆ 海江田前経産大臣、枝野前官房長官、菅前総理、原子力安全委員会の班目委員長、保安院の寺坂前院長、深野現院長、そして東京電力の武黒フェローや武藤前副社長などが、当時の状況についてあれこれ釈明したり、申し開きしたり、謝罪したり、開き直ったり、お互いに責任転嫁したりしていた。
» すべて読む
-
ボクシングを打ち倒す者-4
- 2012年06月19日 22:58
- ボクシングを打ち倒す者
- Sports&Critic
ボクシングジムについて③
前回ジム間の興業格差の問題について取り上げたが、その問題はそのまま後半部の「業界全体が競技人気の底上げを怠った」という批判、「ボクサーやトレーナーといった人材が生活環境を整えられるような制度設計をするべき」という提案に繋がっている。興業格差の問題と上記の批判・提案を繋ぐのは、ジム間の興業格差に起因する「選手を育てるには、儲からずとも興業を打たなければならない」という業界のパラドックスである。そこには、「ボクシング人気の底上げ」という問題が関わっている筈だし、ボクサーやトレーナーの収入にも繋がる筈だ。それらについて本論では、ジム側の自己責任として片付けるにはあまりにも酷な話しであり、業界の制度の問題として捉えられるべきと考える。今回は、問題の底にある思想にまで掘り下げて考えたい。
-
幸福否定の研究ー5 "幸福否定”に興味を持つことになった経緯 3
- 2012年06月18日 18:26
- 「幸福否定の研究」
【幸福否定の研究とは?】
勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、
“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介。
~不思議な患者さんたち~
前回までは、”まさかこういう展開になるとは…”
という一般的ではない例を書きましたが、今回はもう少しわかりやすい、症状の交代について書きたいと思います。
» すべて読む
-
アラサー入門(8) Auto Fiction 「アラサー実家に帰る」⑤
- 2012年06月18日 13:49
- アラサー入門
-
島人ソロー②――近くの岬
- 2012年06月15日 17:55
- 島人ソロー
せっかくだから沖縄初日のことについて書いておこう。
7時すぎ、羽田空港発の飛行機に乗り、大体10時に那覇空港に到着。到着時の天候は悪く、多少小雨が降っていた。後で延々記すようになると思うが、僕が訪れた間中ずっと沖縄の天気模様は雨か曇りで、いわゆる常夏の島のイメージを与えてくれることは殆どなかった。雨が降るたびに、「沖縄アホなのか」と僕が考えたことはいうまでもない。後で聞くところによると、大陸の高気圧の張り出しに伴うその連日の雨は例年と比べても異常なもののようだったらしい。運の悪さに辟易である。 運易である。
-
夢の中の誰なのか分からない女性
- 2012年06月12日 16:53
- エッセイ
» すべて読む
-
幸福否定の研究ー4 "幸福否定”に興味を持つことになった経緯 2
- 2012年06月11日 15:02
- 「幸福否定の研究」
【幸福否定の研究とは?】
勉強するために机に向かおうとすると、
掃除などの他の事をしたくなったり、娯楽に耽りたくなる。
自分の進歩に関係する事は、実行することが難しく、“時間潰し”
は何時間でも苦もなくできてしまう。
自らを“幸福にしよう”、"進歩、成長させよう”と思う反面、
“幸福”や“進歩”から遠ざける行動をとってしまう、人間の心のしくみに関する研究の紹介。
~不思議な患者さんたち~
次の例も10年以上前に経験した患者さんの例の紹介です。(注1)
20代で精神分裂病と診断された(注2)40代の男性は、うつ症状で休職、復職を
繰り返していました。うつ状態で何度目かの休職中に、あと一カ月で復職しないと
仕事を辞めないといけない、と、後がない状態でご家族に連れられて来院しました。
» すべて読む
-
ボクシングを打ち倒す者-3
- 2012年06月11日 00:28
- ボクシングを打ち倒す者
- Sports&Critic
ボクシングジムについて②
前回ジム制度について説明した内容には、必ずしも正しいとは言えない記述がある。それは、ジム制度を「プロモーターやマネージャーなどを丸抱えし、プロボクサーの全権を握るジム経営のシステムの事である」と説明した箇所になるが、実はボクシングジムはその全てがプロモーターを抱えているわけではない。この事はJBC(日本ボクシングコミッション)のHPにある事業報告書を確認すれば一目瞭然である。この報告によると、2011年度に発給されたライセンスの数量はクラブオーナー276に対し、プロモーターは93しかない(マネージャーは384)。つまり、ボクシングジムの約三分の二にはお抱えのプロモーターがいない状態という事になり、ジム制度の説明として「丸抱え」という表現は必ずしも正しいとは言えないだろう。それにも関わらず訂正しなかった理由は、ジム制度をボクサーの視点から見るならば、「プロボクサーの全権を握るジム経営のシステム」という記述は間違いだとは思わないし、それには試合に出場する権利も含まれるからだ(つまり、興業のプロモートをしないジムも、選手のプロモート権限は持つわけだ)。
前回、「次回はボクシングジムへの同情的な視点を以て制度を見たい」と述べた。前回はボクサーからの搾取など不遇の例を紹介したが、ボクシングジムだって殆どが儲からない。
今回の議論の出発点は、「ジム制度の現状は、多くのボクシングジムにとっても負担の大きなものなのではないか?」という疑問である。
» すべて読む
-
夢と現実しくは喪失と悲哀
- 2012年06月10日 12:59
- エッセイ
私は子供の頃から趣味は睡眠と思うくらい眠ることが好きだった。理由は、この現実は偽りであり、いずれ、そのことは明らかとなるだろうという漠然とした思いだった。この思いは、後に読むことになった埴谷雄高の『死霊』の言葉を借りていえば、私なりの「自動律の不快」によるものだった。つまり、子供の私は、私が私であることが不思議であり、理由が分からず、それは何なのかといつも思っていた。そのため、しばしば、意識が脳裏の中で遠くに退き、言葉を紡ぐ感覚が崩壊したようになり、自分がいる今の現実がガラガラと崩れ、ほんの一瞬だが記憶喪失のような状態になることがあった。そしていずれ私は、あるいは私という意識は、この私ではなく、現時点では誰かとしか言い得ない誰かと一体になるだろうと朧気に考えていた。
» すべて読む
-
- 荒木 優太の新刊
- 仮説的偶然文学論 (哲学への扉)
- 出版:月曜社
- 2018-05-24
-
- 荒木 優太の新刊
- 貧しい出版者 政治と文学と紙の屑
- 出版:フィルムアート社
- 2017-12-22
-
- 荒木 優太の連載「在野研究のススメ」が本になりました
- これからのエリック・ホッファーのために
- 出版:東京書籍
- 2016-02-24
-
- 荒木 優太の単著
- 小林多喜二と埴谷雄高 [文庫]
- 著者:荒木 優太
- 出版:ブイツーソリューション
- 2013-02-20
-
- 荒木 優太が第59回群像新人評論賞で優秀作に選ばれました
- 群像 2015年 11 月号 [雑誌]
- 出版:講談社
- 2015-10-07
-
- 東間 嶺が寄稿しました
- ウィッチンケア第9号(Witchenkare vol.9)
- 出版:yoichijerry
- 2018-04-01
-
- 東間 嶺が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第8号
- 出版:yoichijerry
- 2017-04-01
-
- 東間 嶺が寄稿しました
- 荒木 優太が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第7号
- 出版:yoichijerry
- 2016-04-01
-
- 東間 嶺が寄稿しました
- 荒木 優太が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第6号
- 出版:yoichijerry
- 2015-04-01
-
- 東間 嶺が寄稿しました
- Witchenkare(ウィッチンケア)第5号
- 出版:yoichijerry
- 2014-04-01