2012年7月30日

無職になって三日目。
何だか、肩の荷が下りたようだ。やはり気持ちがラクだ。
何かに所属しているということは、あんなにも不自由なことだったのだなと思わずにはいられない。
きょうは炎天下、飯田橋の健保組合事務所にて、健康保険の任意継続手続きをした。その足で、近所の保健福祉センターに寄り、自立支援の申請用紙一式をもらい、汗だくで帰宅。
自立支援(精神障害)は、病院での診察費用を通常の三割から、一割負担にするという魔法の一種で、魔法であるからには一年毎更新をせねばならない。
これをすると、パブリックな気違いとして役所に認定されるのである。いま思うところをいろいろ書きたいのだが、どうも頭の中がまとまらないので、きょうはこのへんにしておく。
 


2012年07月31日

無職になって四日目。
昨日のがんばりが祟ってか、一日中寝て過ごす。
やる気がぜんぜん出ないが諦めた。

夕方から起き上がり、近所のスーパーへ買い物に行く。妻に指示された分以外も買ってしまい、金が足りず近くのコンビニで電気代を払い損ねた。

夜、豊洲時代の同僚中村さんからの誘いで、渋谷はマークシティの銀座LIONで1リットルほど麦酒を飲酒。いろいろと世間話をした。ざるうどんで〆て満員の井の頭線で帰宅。シャワーで火照った頭を冷やしたあと、すでに半分寝ている妻の両足をマッサージ。

先の見えない暮らしに漠然と不安を感 じた。



2012年8月1日

無職になって五日目。
暦も巡り、とうとう8月になった。
一日中寝たり起きたりを繰り返しながら、中島義道『哲学の教科書』(講談社学術文庫)を読んで過ごす。やる気がぜんぜん出ない。

夕方になっても、気分はロー。本を読み疲れると、すぐに寝てしまい、どうしたものかと頭を抱える気力すら無い。
うつ病がいつ治るのか不安でたまらなくなる。

妻がかえってくる。冗談混じりで会話をするが、彼女がとても疲れていることが分かる。やはり、しばらく実家に行こうと強く思った。



2012年8月2日

無職六日目。
午前中は寝たり起きたりを繰り返す。正午過ぎから外出。電車で品川駅前の心療内科へ。三週間分、薬を処方してもらった。

三時半頃、汗みずくで帰宅。実家に向かわねばと思うが、シャワーを浴びたあと、なぜかワンセグでテレビを観たりしてしまう。結局、涼しい寝室でだいぶゴロゴロして、五時半頃、家を出て明大前駅にむかう。暑い。

電車を京王井の頭線~JR中央線~西武国分寺線~西武新宿線と乗り継いで、七時半に実家に着いた。即、入浴し、その後、母と夕食。父はカンボジアへ旅行中だが、そのことをすっかり忘れていた。母に「しっかりして」と言われた。夕食は特にいんげんの豚肉巻が旨かった。
 


2012年8月3日

無職七日目。
午前中、自室でぼんやりと過ごしていると母がカレンダーの裏紙とブルーのマーカーを持ってきて、これからこなすべきことを箇条書きにせよ、と言う。書いてみるに、以下の通り。

・傷病手当 3-6月分、船橋、7月分、品川→会社へ送付(8月以降は直接送付)

・野村證券口座開設(持株処分のため)→会社へ連絡

・失業給付金受給延長手続き→ハローワーク渋谷に書類提出

・障害者自立支援制度(精神障害)申込→品川で診断書を書いてもらい、北沢福祉保健センターへ提出


こんなに沢山やることがあるのだ!
やはり来週末には一度、自宅に戻り、山積する書類を少しでも片付けねばと強く思う。面倒なことが多い。無職というのもいろいろとラクではないな、というのが実感である。



2012年8月4日

無職八日目。
午前10時頃には、カンボジアから帰国した父が家にかえってきた。ずいぶんと疲れた様子で、昼間から清酒を飲んで寝てしまった。わたしもそれに負けじというわけではないが、昼寝をずいぶんしてしまった。
夕方から近所で夏祭りがあり、ブラスバンドの演奏やコーラス、盆踊りの音楽がだいぶ賑やかだった。遠く西武園のほうからは打ち上げ花火の音が聞こえていたが、いずれも夜の10時前には静かになった。
自室で乱歩『化人幻戯』を読み耽っていたが、その際、先日任意継続した健康保険の料金の振込を10日までにせねばならないことを突然思い出して、はっとした。
やはり8日か9日には世田谷の自宅にかえらねばならない、と改めて考え、少々気が重くなった。
 


2012年8月5日

無職九日目。
やたらに眠く、実家の暑い自室で惰眠を貪っていたら各所のあせもが悪化し、痒くてたまらなくなった。

他に記すべきこと無し。



2012年8月6日

無職十日目。
あせもが治らず不快な時間が続き、すこし辛い。
午後3時、実家の近所(といっても15kmくらい離れている)に住むF氏が車で迎えにきてくれたので入曽駅近くにあるココスでお茶をする。3時間ほど雑談。いろいろと励まされた。
 



2012年8月7日

無職11日目。
立秋。午前午後と昼寝。乱歩『化人幻戯』(光文社江戸川乱歩全集)を読み終えた。

扇風機の回る狭山の実家で、昼寝をしながらのんびりと乱歩を読んでいると、小学生の頃の夏休みを過ごしているような気がした。



2012年8月8日

無職12日目。
萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』(NHK出版新書)読了。午前中は、掃除機をかけたり、風呂の浴槽を洗ったり。
午後、坪内祐三『ストリートワイズ』(講談社文庫)、中島義道『哲学の教科書』(講談社学術文庫)を相次いで読了。
6時から10時まで新所沢のつぼ八で、EN-SOPHの中村さんと飲酒。アラサー関連の話題がドライヴして愉快だった。
 



2012年8月9日

無職13日目。
自宅にて9時半ころ起床。身支度をととのえ、井の頭線で渋谷まで行く。
みずほ銀行の窓口で任意継続した健康保険の支払いを行う。
払込票が紙ベースなので、手数料315円とられるのが癪だが、確定申告のときに必要になるらしく、ATMでの支払いはできない。もうちょい合理化してもらいたいものだ。しかし確定申告ってどうやるんだろう、今まで会社任せだったからなあと呆けたふりする32歳(来月で)。
銀行のあとは東京メトロの定期券売り場に行き、5月に壊れたPASMO定期の再発行手続きをした。申請の翌日以降でないと、交付できないということであった。これももうちょい(ry
用事を二つ続けて速やかに済ませられたことがうれしい。
あすは職安にいこうかな、と思うが下準備をきちんとせねば無駄足を踏みかねないので気を付けたい。

昼寝のあと、マクグラス『キリスト教神学入門』(教文館)を読む。440ページを越えて三位一体論に入ってきた。読み進めるのがなかなかやっかいで燃えてくる。
 



2012年08月10日

無職14日目。
自宅にて9時ころ起床。
その後、寝たり起きたりをくりかえす悪いパタンに嵌まった。
19時より新丸ビル6階のサワムラでなぞの飲み会に参加。
わたしは悪酔いしかけたが、I女史が元気そうで良かった。M氏とH氏もきてくれたので良かった。丸の内に来るのは約1年ぶりだと気づいた。
23時半ころ帰宅。直に妻が寝てしまった。