【 国会事故調 2012年2月15日 班目春樹 】 新潮社刊 「証言 班目春樹」
「ぼくたちは何だかすべて忘れてしまう」
◆ 事故から二回目の3月11日を迎えたと思ったら、あっというまに10日以上が経った。昨年の3月11日に、「ちょうど一年になる」とかなんとかFacebookやTwitterで呟いていたときから、本当にあっと言うまに、さらなる一年が過ぎたのだ。
タイ側の国境の町、アランヤプラテートまでは列車を使い、カンボジア側の国境の町、ポイペトからはバスを利用した。
タイの首都バンコクに住んでいた10年前、ビザ更新の為に訪れたカンボジア旅行の話だ。
元々カンボジアには全く興味が無かった。しかし最初の旅行でアンコールワットのあるシェムリアップという町を気に入ってしまった。そしてその後、バンコク在住の二年弱の間に、僕は四、五日から最長一ヶ月まで、結局計五回程シェムリアップに足を運ぶ事になる。
先月、研究成果である『小林多喜二と埴谷雄高 [文庫]』を発表発売した。
以下、その正誤表を掲げておく。二週間程時間をとって、注意を払って校正に臨んだつもりだったが、多くの誤りを出してしまった。深く反省する。これも含めて今現在の自分の無能と受け取り、今後さらに精進していきたいと思う。次の活動に、この経験が生かせれば幸いだ。