連載【芸術とスタンダール症候群】とは?

筆者が【幸福否定の研究】を続ける上で問題意識として浮上してきた、「芸術の本質とは何か?」という問いを探る試み。『スタンダール症候群』を芸術鑑賞時の幸福否定の反応として扱い、龍安寺の石庭をサンプルとして扱う。

連載の流れは以下のようになる。

 1. 現状の成果…龍安寺の石庭の配置を解く
 2. スタンダール症候群の説明
 3. スタンダール症候群が出る作品
 4. スタンダール症候群が出やすい条件
 5. 芸術の本質とは何か?



芸術とスタンダール症候群---6:スタンダール症候群が出る作品①から続く)

» すべて読む


» すべて読む




どうも、管理人です。東間です。前年の師走、12月22日にフィルムアート社から発売された荒木優太の新刊『貧しい出版者 政治と文学と紙の屑』ですが、日経の書評などでも好意的に紹介されているのは既に皆さんご存知でしょうが、それ以外も著者本人へTwitterなどでさまざまな感想が寄せられています。

今回は、その中から蓮実さんという方のレビューをご紹介致します。蓮実さんは、『貧しい出版者』がとある条件を満たしていれば、昨年の文芸書界隈では売り上げ&話題度かなり上位の千葉雅也『勉強の哲学』を超えるベストセラーになったであろう、と仰っています。

さて、その条件とは?
以下、お読み下さい。

» すべて読む


きょうのてらださん(冬の日々---3 極寒と夢)より続く。

今冬いち話題のアニメにライバル心

作画の研究てらだピピック

IMG_0728


» すべて読む

 
 2018年1月27日に開かれた新宿文藝シンジケート第83回読書会の課題図書は、荒木優太『貧しい出版者――政治と文学と紙の屑』(フィルムアート社、2017)。タイトルに深い意味はない。以下に、当日使用した資料と映像の一部を掲載する。

» すべて読む


» すべて読む


きょうのてらださん(冬の日々---2 新年)より続く。

真冬なのです。

(滋賀でも)少し雪が降りました。

IMG_0616

» すべて読む

Embed from Getty Images


---『回花歌』梗概---
舞台は2000年代、とある大陸の西方にある街。"私"と家族は牛肉麺屋を営んでいる。街は、かつて核実験が行なわれていた土地のすぐ近くにあり、その影響を暗に示すような出来事が、家族の周囲ではいろいろと起きている。しかし、"私"と家族を含め、街の人々は核や原子力に対する正しい知識や情報を持たず、故に恐れを抱くこともない。彼らは宗教と自身の信仰心を大事にし、家族や親族、友達を大事にして生きている。「何かがおかしい」と感じられるような状況下でも、人々の生活は変わらずに続いてゆく。『回花歌』は、そんな物語である。
 

9---"来客"より続く)

10--- "伯父の申し出"


話し終えると、伯父は父を見た。父は、殻が堅くてなかなか割れない南瓜の種をこじあけようと格闘していたせいで、伯父の視線が自身に向けられたことに、はじめは気づかなかった。しかし、テーブルに座っている人全員の視線が自身に向けられていることにそのうち気づき、格闘するのを止めて口の奥から種を取り出すと、茶碗の横にそっと置いた。

ライヒが大きなくしゃみを連発したあと、不快な音をたてながら鼻をすすったので、私は席を立ち、レジスターの脇にある売り物のポケットティッシュをライヒに差しだした。彼はそれを受け取ると、また不快な音をたてて思いきり鼻をかんだ。母はそれを来客に申し訳ないと思ったのか、ライヒのことを「この子、風邪でねえ」と伯母に言うと、伯母は愛想笑いを浮かべて何度かうなずいたが何も言いはしなかった。伯父と同様、おそらく伯母も父が何か言うのを待っていたのだろう。けれど、父は黙ったまま茎茶を一口飲んだあと下を向き、前方を見たかと思えば顔を上にあげ、右手で顎をさすった。そして、やはり黙ったままだった。

» すべて読む

NEW POST
関連本
CATEGORIES