世紀末、破滅の予言あったころ生きることなど楽勝だった ――本郷保長


 まだ十代の頃、世界がいつか滅亡するのだと信じてた。ノストラダムスの大予言がそのまま実際になるとは思っていなかったけれど、大きなことが起きるはずだという予感があった。それはほぼ十代が90年代であるという時代の空気感もあったのかもしれない。『新世紀エヴァンゲリオン』が放送される前から、僕は日本で内戦が起きたことのことを想像していた。今、生活している場所が戦場になるのではないか、その妄想は日常から逃れることのできる方法で、限りなく続く退屈な日常を破壊する希望になっていた。終わりなき日常は確実に終わる、そう信じて疑わなかった。

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トレッキング・チームと

【ラヤへ】ブータンについて---35から続く
(本文、デジタル画像編集、構成/東間 嶺、以下すべて同じ)

2階の部屋で


民家に戻ると、はしごのような階段で2階へ上った。敷居や扉がやたらに多い建物で、懐中電灯の光を頼りに壁につかまりながら歩くあいだ、あちこちでつまずいた。

通された部屋は、訪問客を泊めたり普段は使わないような家財をしまうのに使っているようで、私はこの部屋で寝ることになった。部屋の隅にはウレタンの入ったマットレスやブランケットが積まれている。そのマットレスを一枚借りて床に敷き、上に寝袋を広げた。チュンクーが湯ざましの入った魔法瓶を持ってきてくれた。チームのみんなはこの部屋の真下にある部屋を使うのだと教えてくれた。

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【SBS】新宿文藝シンジケート読書会、第68回概要
 
1.日時:2016年10月29日(土)18時〜20時
2.場所:マイスペース新宿区役所横店7号室
3.テーマ:青木保『「日本文化論」の変容―戦後日本の文化とアイデンティティー』(中央公論社、1990)を読む。
4.概説:荒木優太(@arishima_takeo)
⇒https://drive.google.com/file/d/0B5Z85xuBi5K3d3JTckFRZXlYd0k/view?usp=sharing
5.備考:FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/1217924484925102/


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【SBS】新宿文藝シンジケート読書会、第67回概要
 
1.日時:2016年9月24日(土)18時〜20時
2.場所:マイスペース新宿区役所横店7号室
3.テーマ:田中 俊之『男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA、2015)を読む。
4.概説:男『は』つらいのか、男『が』つらいのか、あるいは男『も』つらいのか?(東間嶺)
https://drive.google.com/file/d/0B5Z85xuBi5K3d3JTckFRZXlYd0k/view?usp=sharing
5.備考:FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/1150203831689062/


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2016年7月末に紀伊國屋書店新宿南店が洋書売り場を残して大幅に縮小した。報道では「事実上の撤退」という表現で、跡地にはニトリが入るとかなんとか。世界一の乗降客数を誇り、あらゆる路線から文化を吸い寄せては発散してきた新宿の街でも、1000坪超えの書店を3店舗は抱えきれなくなってしまった。

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調整-8
宇士市役所遠景(写真撮影=山口倫太郎、デジタル画像編集=東間 嶺。以下全て同じ)
 この日は宇城市に決めていた。一日目の益城町と二日目の西原村では幸運が続き、辿り着くだけで大変だと考えていたそれぞれのボランティアセンターまで簡単に行きつく事が出来たが、この日は例え昨日一昨日のような幸運が目の前に降ってこようとも、「独力で宇城市のボランティアセンターに行くぞ!」と決めていた。
 ……とは言っても、宇城市では、ボラセンから最寄りのJR松橋駅まで毎日行き帰り二本の送迎バスが出ている。
 
 いつもよりもゆっくりと起き出し、のんびりと朝風呂に浸かった。朝飯はコンビニで買って手早く済ませたが、いつもより一時間以上余裕をもって寝起きの一時間を過ごす事が出来た。

 JR熊本駅で旅行鞄をコインロッカーに預け、デイパック一つで松橋駅へ。乗換はなしで、時間にして二十分ほどだ。駅からは、ボランティアセンターまでの送迎バスが毎朝二本出る。僕が乗ったのは一本目。時間は確か、7時40分発だっただろうか。
 大体でニ十分程でボラセンに着いたように覚えている。

 送迎バスといいスムーズな受付け作業とマッチングといい、それぞれがまるで流れ作業のように進んでいく。宇城市のボランティアセンターはとても効率よく運営されているという印象を受けた。
 送迎バス待ちの際に少しだけ話をした男性――確か東北の方だったと思う――が、「ここには早くから福島のボランティアスタッフが入ってるからね」と教えてくれたことを思い出した。

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I-Ⅳより続く


I-V

 女性の身体性についてを考えている。女性の躯に触れるとき、その接触でセクシャルな感応を引き出してゆく際の………愛撫と呼ばれるその行為。肌理をなぞる、くちびるに触れる、舌を噛む、舐め、さする。その接触での感応の高まりに応じて行為が段階を踏むとき、そのどこまでがペッティングとしての愛撫で、またそのどこからが愛撫を越えたセックスそのものなのだろうか。

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