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ロングビーチのマリアさま --- 02】から続く


代理聖母

その朝は、いつもよりビーチに行ったのが遅かった。前日の夜ひどく暑くて、よく眠れなかったのだ。海岸でランニングしたあとマリア像のところへ行ったのは、9時を回ったあたりだった。週末の朝で、私のほかにも何人かお参りしている人がいた。

 

「お参りする」といっても、実のところ、私はお祈りはしていない。キリスト教徒ではないから祈りの文句を知らないし、願い事をするのも何か違うかなと感じている。

像の前で瞑目すると、朝の空気の冷たさと肌に当たる陽射しの温もりを同時に感じ取ることができる。こういう時、生活の些細なことをあれこれ考えてもしょうがない。

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ひまわりの種をならべてあの夏の恋のカケラを数えなおした

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てらださんの髪型)より続く。

喫茶バイト日々、あれこれ

喫茶バイト(よくある)

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---『回花歌』梗概---
舞台は2000年代、とある大陸の西方にある街。"私"と家族は牛肉麺屋を営んでいる。街は、かつて核実験が行なわれていた土地のすぐ近くにあり、その影響を暗に示すような出来事が、家族の周囲ではいろいろと起きている。しかし、"私"と家族を含め、街の人々は核や原子力に対する正しい知識や情報を持たず、故に恐れを抱くこともない。彼らは宗教と自身の信仰心を大事にし、家族や親族、友達を大事にして生きている。「何かがおかしい」と感じられるような状況下でも、人々の生活は変わらずに続いてゆく。『回花歌』は、そんな物語である。
 

5---"信仰と生活"より続く)

6--- "友達"


「今後、薬草の売買はモスクが管理を行うことになったから、警察につかまる心配はないんだ。どこの店もそうだけど、ラマダン中は牛肉麺を食べにくる客がめっきり少なくなるだろう?牛肉麺屋が流行らなければ、当然、肉屋の売上も落ちる。そこで、いくつかの店が共同で摘んだ薬草を、モスクを通じて売買してもらうことになったんだ。母さん、そんな嫌な顔するなよ。去年なんて、王さん家族がラマダン中に店をたたんで街から出て行ってしまったじゃないか。でも、今年は薬草を売ったお金が入るから心配いらないよ。とりあえず今週末、俺とライヒ、それと馬さん家のラフス、西北麺屋の兄弟が一緒に薬草を摘みに行く。摘んだ薬草はモスクで乾燥させて、いい具合になれば売ってお金にする。」

兄の話を聞きながら、母は口を挟まなかった。一方、父と叔父はラマダン明けに駱駝肉を食べる相談をしており、そこに割って入った叔母は10年ほど前に親戚宅で駱駝肉を食べたと大袈裟に話していた。

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Long Beach08-Edit

ロングビーチのマリアさま --- 01】から続く


お参り

ある朝、海岸に延びる遊歩道をランニングしていると、散歩中だろうか、黄色い僧衣のお坊さんが歩いていた。目が合ってしまったので、ハロー、と話しかけた。

お坊さんは片言しか英語が話せない。
それでも、そのお坊さんが『お寺』の近くに住んでいることはわかった。

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飲んだり食べたり)より続く。

くせ毛がのびる、うねる、それを染める

髪が伸びた(6月)

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Long Beach



ロングビーチのマリアさま

彼女をめぐる信仰の風景、あるいはささやかなスキャンダル

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